学校ブログ
想像力を働かせて
12日、中学年が前庭と築山周辺に「秘密基地」をつくりました。
休み時間にのぞきに行った大人が歓待を受けました。
ビュースポットのある丘の上のカフェ、
立体テレビLiveが観られるルーム、
タープの日陰のもとでルームランナーで体力づくりができるキャンプ場、
など、さまざまなコンセプトでアクティビティが楽しめる空間がデザインされていました。
豊かな発想力におどろきました‼️
朝の読み聞かせ
15日、今年初めての読み聞かせがありました。
人数の多い学年は2教室に分かれて、想像力を働かせて絵本の世界に親しみました。
ボランティアで読み聞かせをしていただいているポッケの会の方々、いつも素敵な時間をありがとうございます。
絵本大好き!ブックトーク
5/12、「ほんの森」の職員の方が来校され、
1・2年生の教室で「ブックトーク」を行ってくださいました。
なんと、東川町では『マイブックマイトーク事業』として、新1年生には1冊絵本がプレゼントされるとのことで、
その本を選んでもらおうと、30冊の本がフロアーに並べられた様子をみて、
「あの本よんだことある。~がでてきてね・・・」
など、子どもは興味津々の様子。
ブックトークのあと、1年生はお気に入りを本を選んだようです。
「えっ?わたしたちはもらえないの?」
と2年生の子は、去年もらったことをすっかり忘れていた模様。
大人はクスッと笑いをこらえて、ほのぼのとした空気が教室に流れていました。
来校された方は、日本で屈指の絵本文化でまちづくりをしている剣淵町に縁があり、
運良く、剣淵に勤務したことがある教職員と絵本にまつわる話題で盛り上がりました。
絵本の里大賞など絵本作家の方と交流や、
出前授業などで作品の背景に触れる機会を通して、
絵本と出会う体験は豊かな感性を育むことを改めて実感する一日でした。
15日には、朝の時間帯、保護者・地域の有志(ポッケの会)の方による絵本の読み聞かせが予定されています。
子どもたちは、毎月1回の読み聞かせをとても楽しみにしています。
子どもが言葉を獲得する過程では、聴覚入力がとても大切だと言われています。
大人の膝の上にのって絵をみながら本の内容を繰り返し聞くことで、絵本の世界に触れ、次第に言葉を覚えていきます。
「本読んで~」と子どもにせがまれたときに、
(またこの本か・・・)
とウンザリする場面もあるかもしれませんが、
その繰り返しが言語の獲得と、親子の信頼関係をつくり、豊かな言葉の感性を育むことにつながっているのです。
絵本が好きな子は、本を通して多くを学んでいます。
こうしたインプットを繰り返すと、自然とアウトプットするようになります。
例えば、児童会の企画で、
「今日は中休みに絵本の読み聞かせがあります・・・」
などと、ある小学校では日常の一コマでした。
つまり、良質の言葉に触れると、言葉の遊びが楽しくなり、
自然と、絵本を読み聞かせや本の紹介をするようになります。
各学年の国語には読書教材があります。
例えば、本の扉を紹介する場面などで、
司書さんやボランティアの方をゲストに招くなど、
子どもの読み聞かせやブックトーク、ビブリオバトルなど、
子どもたちの創意工夫ある読書活動をみていただけたらよいなとイメージが膨らみます。
授業も日常生活も同じです。
日々を楽しくするためは、
「あるものに目をむける」
かどうかで変わってくると思います。
来月は絵本の贈呈の折り、本に触れる機会を提供いただける予定です。
ステキな授業の機会を設けてくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
避難訓練(火災)
大雪消防署から3名の方をお招きして避難訓練を行いました。
避難時は煙を吸い込まないようにハンカチを口にあてる行動がとれていました。
消火器を使う訓練では、2人組で協力して取り組むことができました。
[児童の感想]
いつ火災が起きても安全に逃げることができるように心がけたい。
火事にならないように気をつけて生活したい。
聴く態度、発表も立派でした。
☆「その気」チャレンジ!☆『マンガ思考』で自己肯定感を育む
26日、3・4年のクラスでは、Zoomを通して
の出前授業を行いました。
講師の寺田彩乃さんは、ご自身の経験から独自の思考ツールを開発されたそうです。
具体的には、自分の感情をマンガのキャラクターにして表現するというもので、
そのキャラをみつめることで、自分自身の感情の変化をメタ認知し、自己コントロールができるという優れものです。
自分の中にあるいろいろな気持ちは、研究によれば驚くほどの種類に分類されるそうです。
それらをマンガに表して,自分の気持ちを理解したり,表現したりする「マンガ思考」としてまとめあげたワークシートは、とてもシンプルでわかりやすいものでした。
授業の冒頭で、
「マンガが好きな人?」
と問われると、一斉に挙手する様子から、
子どもたちのワクワク感が伝わってきました。
ワークに示されたお手本をみながら、眉毛や口の形などの表情をマンガで描く、
また、気持ちを書き入れる様子は、実に楽しそうでした。
大画面テレビの前で、自分が描いたマンガの解説を元気よく発表する様子もステキでした。
どの子も真剣に考え,楽しく学習取り組む様子から、
「子どもは自分に興味がある」
「成長したい」
という気持ちがあることを、改めて実感しました。
授業後は職員研修で授業の様子を話題にし、また寺田さんから、大人むけの講義も受けました。
大人もワークショップで学ぶ中で、和気藹々と交流しながら、マンガ思考のエキスを学び、今後の授業や日常生活をより良くしていきたいと心を新たにした「優しい時間」が生まれました。
クラス、たてわり交流や児童会活動など、様々な場面で活用されることを夢見ています。
人を励ます言葉かけペップトークとあわせて、
マンガ思考を活用し、
子どもが「自分大好き」、「その気」になる関わりを今後も続けてまいります。
<お知らせ>
5月には、上川教育研修センターともタイアップして、高学年の出前授業・職員研修が予定されています。
近隣の方は授業参観、研修参加も受け入れます。
寺田さんの授業を受けてみたい方、学校までお問い合わせください。
自分の命を守る「交通安全教室」
4月20(木)の3時間目(10:35~11:20)に、低温で肌寒い天候ではありましたが、交通安全教室が行われました。
事前に自転車点検を済ませ(樋口自転車店にご協力いただきました)、東川西駐在所所長さん、交通安全協会の皆さんにご支援いただき、交差点信号の横断実地演習および自転車を使用したミニコース練習(ジグザグ・8の字・1本道)と実際の歩道と交差点に出て、安全走行を体験しました。
どの児童も、「自分の命は自分で守る」ことを抱いた真剣な表情で取り組むことができました。
今年度も多くの皆様にご協力いただきながら安全教室を無事に取り組めたことに感謝申し上げます。
(令和5年度から、安全上の観点から町予算で措置され、全小学生がモンベル製のヘルメットを着用しています。)
給食のはじまり
新一年生も給食がはじまりました。
今日のメニューは、シチュー、コロッケ、牛乳、パン、お祝いのデザート。
いつもは、東川町の特産「お米」のご飯が定番ですが、ふっくと柔らかいパンで特別感がありました。
お祝いのデザートは凍った状態で、室温で溶かしてから食べていたようです。
お昼の放送では献立の紹介の後に、食べ物クイズが出ます。
答えは何だろうと話題にするなど、食に興味が湧くような様子がみてとれます。
コロナも落ち着き、食事中の会話もできるようになり、給食中の楽しみが増えたように思います。
楽しく食べることが学びのはじまりだと実感しています。
「卒業・進級」にむけた成長の姿~言葉がもたらす行動変容
卒業式前の練習。時間をとって挨拶や礼のやり方を学びます。
毎日の学級での練習、個人練習などを積み重ねていくと、次第に上手くなっていきます。
例えば、今回の在校生の「よびかけ」で一番多く出てくる言葉は「ありがとう」です。
「ありがとう」の言い方一つで、相手に伝わるメッセージ、印象は変わります。
「明るく」
「歯切れ良く」
「嬉しそうに」
「その場面を思い浮かべて」
これらの言葉のイメージが、声のトーンや抑揚の変化につながっていきます。
例えば、歩き方も同じです。
「ササッと」
「スーッと」
「前を向いて」
「遠くをみて」
一つ、意識するだけで、動きは変わります。
所作も同じです。(礼、座る、立つ、歩いて向きを変える、等)
一つの動きを洗練させていくと、それは「美しさ」となり、
その動きができることに自信をもつようになります。
芸事(茶道、華道、書道、剣道、柔道、等)の動きは、稽古・鍛錬を重ねた上での極みだと思います。
海外から来られた方が、日本の文化を学びたいと習い事をすることがあります。
それと同じように、日本を離れて外からみて気がつくことが多々あると思います。
卒業式・入学式は、儀式的行事です。
卒業式は、日本の文化の素養を身につける初歩となる体験なのではないかと思います。
10歳に満たないシングルエイジの子が卒業式に出ることは、なかなか大変です。
正直なところ、面倒だな・・・と思う気持ちもあると思います。
見方を変えれば、小さな学校ならではの貴重な体験です。
練習に向かう中で我慢する力も鍛えられます。
練習のたびに、子供の小さな変化をみつけては、
アイコンタクトや身振りなどの非言語メッセージ、
言葉かけや文字コメントなどの言語メッセージで、
認め励ます関わりを大切にしています。
子供が小さくガッツポーズをしたり、ニコッと微笑んだりするなど、
自分の成長を喜ぶ姿をみたとき、
この仕事を通してのやり甲斐を感じます。
参列される保護者・地域の来賓の方々も、
行事の一場面をみて、子供の変化を感じることがあると思います。
その折りには、励ましの言葉をかけていただけると幸いです。
「包括的性教育」出前授業
2/20,進学を控えたこの時期、思春期を迎える小学校5・6年生を対象に包括的性教育をテーマに出前授業を行いました。
講師の先生の問いかけにより、対話的な学びで授業は進められました。
ディスカッションの中で、
・人はそれぞれ感じ方が違うこと
・お互いにハッピーで生きていける方法
について、意見交換が行われました。
正解がない事柄について、議論する中で思考を深める授業のアップデートがされてきています。
授業後、子供たちからは、
「今まで関心がなかった、考えたこともなかったことを考えるのは難しかった。」
「知らなかったことを学べてよかった。」
など、新たな気づきを語っていました。
24日の金曜日には、LGBTQをテーマに授業を行いました。
2月に発出された北海道教育委員会の通知
「教職員研修資料
性的マイノリティに係る児童生徒へのきめ細かな対応について」
によると、
「教職員が自ら性の多様性について学び、理解を深めることが重要」
と明記されています。
こうした流れを受け、
授業のあった20日には、藤星高校の先生を講師に招いて性教育に関する職員研修を行いました。
今、研修のあり方も包括的に行っていくことが求められています。
【“心をつなぐ”一小巻き大会】
1月29日、東川第一小学校にて、一小巻き大会が行われました。第一小学校PTAが主催。小学生の兄弟,幼児から大人まで約80名が参加しました。冒頭、過去のイベントの様子を、保護者カメラマンが撮影した写真スライドで振り返りました。
その後、会場設営班,お米を炊く班,具材の調理班に分かれて準備を始めました。
のり巻きは、長机4本をつないで最大約8mの長さでセッテョング。簾(すだれ)の代わりにロール紙をひいて、その上で一枚一枚のりをつないで、下地をつくります。
お米をといでザルで水をきり、大きな釜でご飯を炊き、調味料を入れて酢飯をつくります。大人の助けをかりながらも、3・4年生が段取りよく準備を進め、洗い物も進んでやっていました。
巻物に入れる食材は、きゅうり、かんぴょう、しいたけ、かにかま、卵焼き。多くの具材を、卒業生や大人からアドバイスをもらって、5・6年生が連携プレーで準備していました。
これらの具材の準備には、食育の観点から「地産地消」の取組が代々受け継がれてきました。かんぴょうは5・6年生が学校園で育てたものを、秋に収穫して干しておきました。椎茸は地元の農家さんにいただき、校内で菌床栽培したものです。お米は3・4年生が稲作体験で育てた東川米を農家さんから提供いただきました。
一通り、具材準備が終わった頃、突如、謎の「ゆるきゃら」があらわれました。名前は「マッキ-」というらしいのですが、卒業生が自由研究で一小にまつわるものとして考案したそうです。こうした盛り上げる雰囲気が生まれるほど、子どもたちに愛されていた一小巻き大会。
場内アナウンスの合図で、酢飯と具材が体育館へ運び込まれ、いよいよ一小巻きの始まりです。待ってましたとばかりに、子どもも大人もニコニコして、会場に向かいます。
体育館には3列のテーブルに、6mが2本、8mが1本の長い海苔の下地ができていました。あわせて20mの太巻きが完成する想定です。子どもたちが配置につき、サポートする大人が間に入ります。会場には、ちょっとした緊張感とワクワクが漲ってきました。
教養部長さんがスライドを使って巻き方の手順を説明。海苔からはみ出ないように酢飯を敷き、きゅうり、たまご、しいたけ、かんぴょうを手際よく並べていきます。
「ここちょっと厚いんじゃない、はみ出ちゃうよ」、「ご飯が足りないよ」、
などと声をかけあって具材を調整するなど、助け合う様子も見られました。
そして、いよいよクライマックスは、「一小巻き」です。すべての場所を同時に巻かないと、うまくいきません。そこで、合図で一斉に、下地のロール紙を持ち上げて巻きます。最初は経験豊富な高学年からチャレンジ。
「3・2・1、一小巻き~!」
クルクルっとロール紙が巻かれて、あっという間に長い筒ができました。そして、紙をはがしてみると…、具材はすべて海苔の中に隠れています!
最後に、仕上げ巻きをして完成!
「できた~!」と歓声がおきます。
そこから、「一小巻き」をみんなの手で持ち上げます。再び、わーっと拍手がわき起こりました。
その後、中学年では、少し具材がはみ出るハプニングに「あまり気にしないように…」との声かけに笑いがおきました。
「できるかな」と、少し心配そうだった低学年も見事に完成!写真撮影では「どうだ!」とばかりに自慢たっぷりの表情を浮かべる子もいて、微笑ましい一時が生まれました。
完成した一小巻きは包丁で仲良く等分され持ち帰り用のり巻きに変身。
閉会式後、役場の方のインタビューでは、4年生が
「ご飯を洗うときに何回も繰り返さないといけなくて手が冷たくて大変」
「みんなで巻くときが楽しかった」
「欲張りすぎてバクハツした、具材が多すぎで…」
「食べるのが楽しみ」
「来年もやりたい」
と振り返り、笑顔で答えていました。
こうした活動を通してコミュニケーション力や協調性が養われることを肌で感じる貴重な機会となりました。
(取材:一笑麻樹)
<荒谷校長からメッセージ>
今、東川第一小学校では、自己肯定感を育む前向きな言葉かけ“ペップトーク”を授業や日常活動に取り入れ、お互いの良さを認め励ます関わりを大切にしています。日々の活動を振り返り、よかったことを見つける習慣づくりが、未来を拓く力につながると考えているからです。子どもたちには、今回のようなイベントは保護者や卒業生、地域の人の温かい気持ちから生まれた素敵なこと、当たり前ではなく“有り難い”こととして受けとめてほしいです。こうした経験を生かして、自分にできることを見つけて新しいものを創り出す“冒険心”をもって前向きに歩んでほしいです。できるかどうか、ではなく、できると信じて、チャレンジしましょう!