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いざ運動会へ!決意の言葉
<子供たちの決意を表す”モニュメント”が教室に飾られていました。そこには、どんな前向きな言葉が記されているでしょうか?それは、最後まで記事を読んでのお楽しみ・・・>
5/31運動会の総練習を行いました。
子供たちは、互いに声をかけあい、練習を楽しんでいる様子でした。
開会式では、大リーグの有名選手、人気アニメのキャラも登場するなど、
気合いが入ってノリノリで応援していました。
実行委員会の仕事をテキパキとこなし、
他学年の種目で保護者・地域の方々の代わりに進んで参加するなど、
協力して運営していました。
最後の全校リレーでは、スーパープレイが出ました。
それは、バトンパスの瞬間です。
前走の子が近づいたのを確認した後は、後ろを振り返ることなく、真っ直ぐに前方だけを見てスタートした子がいました。
運動会前日の朝、たてわり班で集まった折、
見事なバトンパスを成功させた4年生ペアにインタビューしました。
バトンを受け取った子に聞きました。
「どうして、後ろをみなかったの?」
(前を向かなかったら、うまくとれないような気がしたから)
バトンを渡した子に聞きました。
「何か考えていたの?」
(何も考えてなかった・・・)
バトンを渡すことだけに集中し、
前だけを向いていた2人の真剣さが伝わってきました。
この2人を「前向き賞」として表彰、拍手が起きました。
このエピソードを、全校児童は静かに聞いていました。
表彰の後、運動会の目標について発表・交流する場面を設けました。
はじめに、これまでの活動を振り返る「モチベーショナル・トーク」を入れました。
「今まで、何のために、たてわりで活動をしてきたのかな。
朝の活動では、音読、かるた、太鼓をやってきました。
たてわりで給食を一緒に食べる、昼の掃除も一緒にしてきました。
それは、いったい、何のためだったのか。
今日はそのことについて、みんなで考えよう。」
「はじめに、がんばった人の話をします。
自転車が壊れて困っている人を助けようとがんばった人の話です。
聞いてください。」
「帰りが遅くて心配したのよ、どこ行ってたの?」
「自転車が壊れて困っている人がいたんだ。その人を助けていたんだ。」
「何言ってるの?あなたが、自転車をなおせるわけないでしょ。」
「うん、なおせないよ。だから、その人の横で、ずっと一緒にいてあげたんだ。」
話が終わってから、学校のテーマについて質問してみました。
「今年の学校のめあて、4文字の言葉を覚えているかな?」
すぐに、
(優言実幸)
と返ってきました。
「そうだね。では、運動会の目標は?」
(協力できる、応援できる、挑戦できる、一小っ子!)
「では、この話は、協力、応援、挑戦のうち、どのテーマのお話だろうね?」
シーンとした後、
(協力、応援・・・)
と、つぶやきが聞こえてきました。
挙手で分布をとると、意見は3つに分かれました。
「それでいいよ。人はみんな受け取り方が違うからね。」
運動会の個人の目標は、それぞれ違います。
その目標が全校で決めた3つのテーマ、
「協力」
「応援」
「挑戦」
のどれに紐付いているのか、理由をつけて発表するお題を出します。
つまり、「個別最適な学び」から「協働的な学び」へのアプローチです。
次のように、自分の目標を振り返る問いを出しました。
「みなさん、運動会に向けて、自分の目標を書きましたよね。
その目標は、3つのテーマのうち、どれにあてはまるかな。」
(・・・)
少し間をおいてから、
「言えますか?」
と行動を促します。
静まりかえった後、手を挙げた5年生がいました。
「おお、言えるんだね」
その勇気を認めました。
そして、3年生が手を挙げました。同じように認めました。
「今から、それぞれの班に分かれて、自分の目標と、その理由をテーマとつなげて、発表してもらいます。」
たてわり班長、副班長が、司会役として場を回します。
「わたしは、綱引きを頑張りたいです。理由は、あまりやったことがなくて、挑戦したいと思ったからです。」
のように、
自分の目標をテーマと関連させ、理由をつけて発表する姿がみられました。
発達段階は違いますが、それぞれが、自分の言葉で、目標を発表することができました。
その決意を全校児童と先生たちが拍手で認め、励まし、応援の気持ちを伝えます。
言い終わった子も、聞いている子も嬉しそうな表情をしています。
最後に、発表の終わった班から、3つのテーマを連呼して、解散しました。
「協力」(できる!)
「応援」(できる!)
「挑戦」(できる!)
2時間目、
本番前、最後のリレー練習が始まりました。
号砲が鳴り、作戦で決めた順番で、
子供たちの手から手へバトンが渡されていきます。
すると、声援の中で、
3年生の子が、後ろを見ずに猛然とスタートダッシュし、
見事にバトンパスを成功させたのです。
そして、表彰された4年生はもちろん、
5年生、6年生と、次々と、後ろを見ずにバトンパスを決めていきます。
終わってみれば、全校26人のうち、
10人の子が、「前向きバトンパス」を成功させたのです。
職員室に戻ってきた先生に、聞いてみると、
「子供たちの変化を感じました。前を向いてバトンをもらおうと、後ろみないようにしている子もいてね、効果ありましたね!」
たてわりホーム担当の先生とのアフタートーク。
「これまで、あまりテーマを意識した感じがしなかったのですが、
今回やってみて、子供たちが考えたテーマが、みんなに伝わっているように思いました。」
お昼休み、
「協力」(できる!)
「応援」(できる!)
「挑戦」(できる!)
テーマの連呼する可愛い声が、廊下にこだましていました。
言葉かけで前向きな行動を起こすライブ、ご覧いただく本番はいよいよ明日です。
雨にもマケズ・・・天気予報はあまり気にせず・・・「晴天祈願」!
<エンドロール> ”モニュメント”とは・・・?
定番ですね。
でも、「ペップトーク実践校」の子供は、ひと味違います。
極めつけは、これ、ペップな言葉入りです。
<右>
「天気の子」です。
ポジティブ・メッセージですね。
昔、「大地の子」というドラマがありました。
<左>
「がんばります。」
「協力」 ←(運動会テーマ)
「晴れなさい。」 ←(命令調がナイス)
「紅組、勝つ!!」←(脳内で「必ず最後に愛は勝つ~♫」を思い出しました)