2023年6月の記事一覧
ペップ✖プログラミング新聞掲載に学ぶ~思考の視覚化&言語化~
6月27日(火)北海道通信に記事が掲載されました。
子供たちが書いた「マンガ思考」をあらためて読み、
授業を振り返る中で、
今、未来の「可能性」を広げる授業づくりがもとめられていることを実感します。
入り口ツールはいろいろです。
ペップトーク(言葉かけ)→ 表現・思考・行動
プログラミング → 試行・思考・製作
マンガ → 発想・思考・表現
他にも多々ありますが、それらを関連付けすることが、
リベラルアーツ的な学び、「教科横断的な学び」を実現することになるでしょう。
ペップロ出前授業新聞ダウンロード
レッツ!スタート!☆ペップログラミング!
6月15日、日本初!の「ペップ」 ✕ 「プログラミング」 の出前授業を行いました。
2つのかけ算で、どんな授業ができるかワクワクして心待ちにしていました。
授業のクライマックスは、
落ち込んでいる「たけっちょくんロボ」を応援する言葉を考えて、
その言葉をプログラムする場面です。
子供たちの「前向きな思考」のスイッチが入りました。
最後にロボが顔を上げて元気になると、歓声があがりました!
傍目でみれば、
ロボットを動かして遊んでいるだけなのですが、
そこには、人を励ます”応援文化”が育つ、精巧な仕掛けがありました。
デジタルだからこそできる良さを生かして、
人が本来持っている優しい心、
人のためにできることを考え、行動に移す、
豊かな感性が育つ「ペップログラミング」に子供たちは釘付けになりました。
略して、「ペップロ」。
講師の松井先生は、上川町のアカデミックプロデューサーをされていて、
プログラミングに精通しているだけではなく、
ペップトークも深く学んでいる方でした。
子供たちに授業をする方は、皆さん、
誰かを励ましたい、勇気づけたい、人の役に立ちたいと思う方々です。
自ら進んで学ばれた前向きな行動は、
子供が夢中になる授業を構成する力になります。
クライマックスの前、講師の先生が突然いなくなりました。
それは、子供が真剣に取り組むための演出です。
子供たちはロボをどうやって励ますかを相談して、
「前向きな言葉」を選び、その言葉をVIVIWAREに入れました。
そして、ついに、子供たちの願いはプログラミングを通して、
ロボのアクションに伝わり、感動のクライマックスへ。
良い授業は、子供が歓声をあげるものです。
毎日、子供たちに何か喜びの機会を与えたいと、日本中の教師が日々がんばっています。
それを感じるステキな時間でした。
授業の最後に、上川町のヌクモの話題が出ると、
何人かの子供たちが行ったことがあるとのことでした。
本校では社会見学などで行ったことがありませんが、
「面白そう!」と話題にはなっています。
親や学校の先生に連れていってもらうよりも、
今できることとして、
「どうやったらいけるか?」
を考えさせることが大切だと思います。
なぜなら、
自分でバスに乗って遠くに行くことは
予定を立てて実行する「計画・行動力」、
危険を察知して身の安全を守る「認知・注意力」など、
「プログラミング思考」そのものです。
諺にある「可愛い子供には旅をさせよ」は、
”ペップロ思考”
そのものだと思いました。
イノベーションは、日常の中で、
何かもどかしく感じることをなんとかしたい「必然性」から生まれます。
今回の授業は、
擬似的に落ち込んでいる人を励ます「必然性」を作り出したわけです。
世の中には、毎日、くよくよしたり、がっかりしたり、落ち込んだりする
ストレスを抱えている人は山ほどいます。
子供は、難しい事象の理解はできなくても、鋭い感性で大人の本質を見抜いています。
デガティブな言動、行動をする大人をみて、それを子供が真似しているとしたら、とても残念なことです。
今日の授業で子供が考えた「とらえ方変換」です。
あきっぽい→それはよく言うと…→先をみて、いろんな考えができる
口うるさい→それはよく言うと…→人のことを考えていて優しい
次世を変えるのは、子供たちです。
だからこそ、子供の学びの姿をみて、
大人は何ができるかを考えて行動することが大切だと、
そういう応援団となる大人が増えてくれることを切に望みます。
運動会への来場・応援ありがとうございます!
6月3日(土)時折、小雨が降る中で運動会を挙行しました。
3年ぶりに地域種目を復活、親子3世代が楽しむ場をつくる”夢”が叶い、
子供、保護者、地域の皆様方から喜びの声をいただきました。
みなさまのご協力・応援に心から感謝申し上げます。
<PTA会長 様 ご挨拶>
<応援合戦>
<運動会テーマの連呼>「協力、できる!応援、できる!挑戦、できる!」 <1年生 選手宣誓>
<シニア種目「夢いっぱい水いっぱい」>
<ヤング種目「トングでキャッチ」>町長 様 、教育長 様、消防団の方々も参加されました!
※パンは東川町「まめやさん」にご提供いただきました。
<幼児種目「走れ!ちびっこ」>
<優言実幸>全校リレー本番前、仲間を励ますペップトーク
「協力!できる!応援!できる!挑戦!できる!」
<仲間を信じる、自分を信じる、華麗なる”前向き”バトンパス>
<同点、両者優勝!>
<第一自治振興会長 様 万歳三唱>
いざ運動会へ!決意の言葉
<子供たちの決意を表す”モニュメント”が教室に飾られていました。そこには、どんな前向きな言葉が記されているでしょうか?それは、最後まで記事を読んでのお楽しみ・・・>
5/31運動会の総練習を行いました。
子供たちは、互いに声をかけあい、練習を楽しんでいる様子でした。
開会式では、大リーグの有名選手、人気アニメのキャラも登場するなど、
気合いが入ってノリノリで応援していました。
実行委員会の仕事をテキパキとこなし、
他学年の種目で保護者・地域の方々の代わりに進んで参加するなど、
協力して運営していました。
最後の全校リレーでは、スーパープレイが出ました。
それは、バトンパスの瞬間です。
前走の子が近づいたのを確認した後は、後ろを振り返ることなく、真っ直ぐに前方だけを見てスタートした子がいました。
運動会前日の朝、たてわり班で集まった折、
見事なバトンパスを成功させた4年生ペアにインタビューしました。
バトンを受け取った子に聞きました。
「どうして、後ろをみなかったの?」
(前を向かなかったら、うまくとれないような気がしたから)
バトンを渡した子に聞きました。
「何か考えていたの?」
(何も考えてなかった・・・)
バトンを渡すことだけに集中し、
前だけを向いていた2人の真剣さが伝わってきました。
この2人を「前向き賞」として表彰、拍手が起きました。
このエピソードを、全校児童は静かに聞いていました。
表彰の後、運動会の目標について発表・交流する場面を設けました。
はじめに、これまでの活動を振り返る「モチベーショナル・トーク」を入れました。
「今まで、何のために、たてわりで活動をしてきたのかな。
朝の活動では、音読、かるた、太鼓をやってきました。
たてわりで給食を一緒に食べる、昼の掃除も一緒にしてきました。
それは、いったい、何のためだったのか。
今日はそのことについて、みんなで考えよう。」
「はじめに、がんばった人の話をします。
自転車が壊れて困っている人を助けようとがんばった人の話です。
聞いてください。」
「帰りが遅くて心配したのよ、どこ行ってたの?」
「自転車が壊れて困っている人がいたんだ。その人を助けていたんだ。」
「何言ってるの?あなたが、自転車をなおせるわけないでしょ。」
「うん、なおせないよ。だから、その人の横で、ずっと一緒にいてあげたんだ。」
話が終わってから、学校のテーマについて質問してみました。
「今年の学校のめあて、4文字の言葉を覚えているかな?」
すぐに、
(優言実幸)
と返ってきました。
「そうだね。では、運動会の目標は?」
(協力できる、応援できる、挑戦できる、一小っ子!)
「では、この話は、協力、応援、挑戦のうち、どのテーマのお話だろうね?」
シーンとした後、
(協力、応援・・・)
と、つぶやきが聞こえてきました。
挙手で分布をとると、意見は3つに分かれました。
「それでいいよ。人はみんな受け取り方が違うからね。」
運動会の個人の目標は、それぞれ違います。
その目標が全校で決めた3つのテーマ、
「協力」
「応援」
「挑戦」
のどれに紐付いているのか、理由をつけて発表するお題を出します。
つまり、「個別最適な学び」から「協働的な学び」へのアプローチです。
次のように、自分の目標を振り返る問いを出しました。
「みなさん、運動会に向けて、自分の目標を書きましたよね。
その目標は、3つのテーマのうち、どれにあてはまるかな。」
(・・・)
少し間をおいてから、
「言えますか?」
と行動を促します。
静まりかえった後、手を挙げた5年生がいました。
「おお、言えるんだね」
その勇気を認めました。
そして、3年生が手を挙げました。同じように認めました。
「今から、それぞれの班に分かれて、自分の目標と、その理由をテーマとつなげて、発表してもらいます。」
たてわり班長、副班長が、司会役として場を回します。
「わたしは、綱引きを頑張りたいです。理由は、あまりやったことがなくて、挑戦したいと思ったからです。」
のように、
自分の目標をテーマと関連させ、理由をつけて発表する姿がみられました。
発達段階は違いますが、それぞれが、自分の言葉で、目標を発表することができました。
その決意を全校児童と先生たちが拍手で認め、励まし、応援の気持ちを伝えます。
言い終わった子も、聞いている子も嬉しそうな表情をしています。
最後に、発表の終わった班から、3つのテーマを連呼して、解散しました。
「協力」(できる!)
「応援」(できる!)
「挑戦」(できる!)
2時間目、
本番前、最後のリレー練習が始まりました。
号砲が鳴り、作戦で決めた順番で、
子供たちの手から手へバトンが渡されていきます。
すると、声援の中で、
3年生の子が、後ろを見ずに猛然とスタートダッシュし、
見事にバトンパスを成功させたのです。
そして、表彰された4年生はもちろん、
5年生、6年生と、次々と、後ろを見ずにバトンパスを決めていきます。
終わってみれば、全校26人のうち、
10人の子が、「前向きバトンパス」を成功させたのです。
職員室に戻ってきた先生に、聞いてみると、
「子供たちの変化を感じました。前を向いてバトンをもらおうと、後ろみないようにしている子もいてね、効果ありましたね!」
たてわりホーム担当の先生とのアフタートーク。
「これまで、あまりテーマを意識した感じがしなかったのですが、
今回やってみて、子供たちが考えたテーマが、みんなに伝わっているように思いました。」
お昼休み、
「協力」(できる!)
「応援」(できる!)
「挑戦」(できる!)
テーマの連呼する可愛い声が、廊下にこだましていました。
言葉かけで前向きな行動を起こすライブ、ご覧いただく本番はいよいよ明日です。
雨にもマケズ・・・天気予報はあまり気にせず・・・「晴天祈願」!
<エンドロール> ”モニュメント”とは・・・?
定番ですね。
でも、「ペップトーク実践校」の子供は、ひと味違います。
極めつけは、これ、ペップな言葉入りです。
<右>
「天気の子」です。
ポジティブ・メッセージですね。
昔、「大地の子」というドラマがありました。
<左>
「がんばります。」
「協力」 ←(運動会テーマ)
「晴れなさい。」 ←(命令調がナイス)
「紅組、勝つ!!」←(脳内で「必ず最後に愛は勝つ~♫」を思い出しました)