学校からのお知らせ
校長あいさつ(令和5年度経営方針・重点目標)・新聞記事掲載のお知らせ
4月22日、参観日・全体懇談会にて、経営方針・重点目標など今年度の学校づくりについてお伝えします。
その際の大まかな内容を
校長挨拶(学校運営のページ)に、記しました。
今年度の重点目標「優言実幸」、
合言葉「わかる気・できる気・その気」
これについて、年度初めの朝会で、子供にもわかるように平易な言葉かけで伝えました。
ご一読いただき、子供への関わり方について参考にしていただければ幸いです。
子供の健やかな成長にむけて、日常から「前向きな背中の一押し」をお願いします。
「言葉かけ」だけでなく、笑顔やスキンシップなど、非言語のコミュニケーションも大切です。
子供が安心して生活できる環境をつくることが大人のつとめです。
どうかお力をお貸しください。
また、
「特色ある教育活動」のページに、令和4年度の出前授業などについてまとめました。
重点目標の具体化にむけた記録として、子供の成長の振り返りの際などに、ご家庭で話題にしていただければ幸いです。
本校の教育活動について、3月31日北海道新聞朝刊に取り上げていただきました。
その記事ついても記してあります。(デジタル版のリンクをご覧ください。)
また、今年度から新たに、
心地よい学校生活を送るためのきまりごとや放課後の過ごし方など、一覧にしました。
ご家庭で見えやすい場所に掲示してご活用いただければ幸いです。
(リンクからダウンロードできます。)
令和5年度スタート!「優言実幸」で挑戦する学校づくり
始業式、一小っ子の元気な挨拶で幕開け。短い返事の仕方一つで、一年間の子供の成長の跡を実感します。
(手の合図で、スッと立つ)
「一小っ子の皆さん」
(はいっ!)
「みんなの声を聴くと、”雨にもマケズ”のように、やる気に満ちていることが伝わってきます。」
(体育館の後ろに、大きな”雨にもマケズ”の書が掲示されています)
「2人の転入生が仲間になりました。もう一人いますね。」
(ああ~、そうそう)
「入学式で、歓迎の言葉を楽しみにしています。」
「一小っ子は、自分から挨拶ができる子供たちです。」
「できますよね。」
(ニッコリした表情)
「もう一度、やってみましょう。」
「一小っ子の皆さん」
「はいっ!」
「これから、今年の決意を発表します。」
一枚の書を見せました。
「優言実幸(ゆうげんじっこう)とよみます。声に出して言ってみましょう。」
「覚えた人?」(挙手)
「本当にいえるかな?」
(かくして、もう一度言わせます。)
「優しい言葉で幸せが実らせるという意味です。」
「そんな学校を一緒につくりましょう。」
(スッと座る)
この後、「授業をします」と言って、絵画の鑑賞をしました。
大きめのグッズを見せて、「何でしょう?」と問います。
子供はきょとんとしています。
「なんとかブック、といいます。」
”スケッチブックだ!”と勘のいい子が反応。
その後、
「絵を見せます」「見たい人?」
と、じらしながらフォーカスします。
さて、どんな様子を描いた絵か、わかりますか?
(花火!)
と発見してくれました。
「去年、東川町でも花火大会がありました。
全国で一番有名な大会は、秋田の大曲というところでやっているそうです。
見てみたいなと、夢みています。」
「花火を見るときは、上を見上げますね。絵は得意ではないけど、その様子がわかるように、人の顔を工夫しました。」
「今日、見せた習字は、今日の朝、書きました。
なぜ、朝から習字ができたかというと、
いつでもできるように、整理・整頓しているからです。」
「やりたいことを始められるように、準備することが大切です。」
みなさん、机の周り、お部屋、自分の居場所が、”メッチャ”綺麗だという人は?
(あまり手があがらない)
「今日から3日間、まず、自分の身の回りをきれいにしましょう。」
「できますか?」
(はい)
「では、その決意をみせてもらいます。」
(全員スッと立つ)
「一小っ子の皆さん」
「はいっ!」
「優言実幸(有言実行)で、チャレンジしましょう!」
この後、代表の子供たちが決意表明。
原稿なしでも内容を整理してスピーチをする様子に頼もしさを感じました。
これからの躍進する未来が楽しみです。
令和4年度終了[3月学校便り]~別れの季節、子供が伝えた言葉~
<学校便り12号より>
3月22日(水)、卒業証書授与式が行われました。今年度の式も、規模を縮小しての実施となりました。しかし、6名の卒業生は、立派な態度で臨んでおり、感動的な式となりました。4月からは中学生です。夢と希望に満ちた6名の前途を祝し、実り多い学校生活になることを期待しています。卒業おめでとうございます。
春は別れの季節です。
3月末で7名の教職員が離任します。保護者・地域の皆様方には大変お世話になりました。
本校教職員の他にGlobeの指導でお世話になった先生も含め、
お別れの言葉、感謝の言葉をかける子供たちの姿がありました。
「また、一小に遊びに来てください!」
「一小のことをわすれないでください」
思い出を大切にしたいと思う気持ち。
「○○先生 今年担任 ありがとう」
「ありがとう 平日の勉強 たのしいです」
「先生が休みの時 楽しい勉強 うれしいよ」
句で表すお礼の言葉。
「いつも準備をしてくれてありがとうございました。」
「委員会活動で一緒に行動できて楽しかったです!」
様々な体験を思い出しながら感謝を伝える。
「次の学校でもがんばってください!」
そして、これから先への応援メッセージ。
離任式の前に、子供たちに伝えた言葉がありました。
ある教え子の話をしました。
「はじめは歌手になったけど、今は人を元気にしようと別の仕事をしています。」
「いつかは、ここにいる誰もが学校を去ります。
離任される方は、この先、どんな道を歩まれるかをお話されます。
話を聴いて、何かを感じてほしい。」
感じ方は、人それぞれです。
自分の生き方をみつけるための栄養になってくれたらと思います。
3月学校便りにも書きましたが、
音楽の出前授業の最後に、講師から
「いくつになっても新しいことに挑戦できる」
という応援メッセージをいただきました。
一小で一緒に”セッション”した学びを生かしてほしいと願っています。
新たな道への挑戦を応援しております。ありがとうございました。
令和4年大人組の皆さん
”STEAM教育”はじめの一歩!(「音楽の森」出前授業~RAVvastを使った作曲体験~)
3/9木10:35〜12:15
東川町立東川第一小学校にて、
ロシアの楽器RAVVastを使った音楽ユニット(3名)による演奏と演奏体験の出前授業を行いました。
対象は中・高学年の児童です。
参考までに、講師(奏者SAYO)の演奏動画を紹介いたします。
https://youtu.be/9TKwnXTN90Q
「本校では知育のみならず、民謡(三味線・太鼓・お囃子)体験や、インドネシアの楽器体験など、日本や世界の音楽に触れ、多様性ある芸術・文化の魅力について学んでいます。
また、40周年を迎える「一小太鼓」の文化継承を通じて、創造する感性を育むカリキュラム編成を進めています。
「音楽の森」と称したのは、多様な芸能文化に触れることに加え、
非認知能力を育むことが子供の未来を拓く力の礎になると考えているためです。
今回の授業では、音楽(Music)を入り口に、音階が織りなす数学(Mathematics)的な法則性や芸術(Art)的な観点に触れ、子供が作曲に向かう豊かな発想や感性を培う機会になればと願っておりました。
さて、本校では、探究的な学びにつながる授業設計について、校内研修やカリキュラムの改善を進めております。
そこで、今回の授業の流れを振り返り、様々な授業でも応用可能な形になるよう、再現しながらポイントを洗い出し、構造化にチャレンジしてみます。
なぜなら、
よくありがちな、子供の活動が主体的でなく一方通行型、授業後の振り返りもなく、なんとなく「楽しかった」で終わってしまう出前授業にはしたくないのです。
外部講師を招聘しての特別授業をやるからには、それに見合った「学び」が残り、学校改革・授業改善のエキスとなるように、喩えるなら、食事が心や体の「栄養」となるように、学びを整理・統合して教育課程に位置づけを図ることが重要です。
実際の授業をご覧いただくのが一番ですが、2時間の体験授業の流れを示します。
<つかみ>
0 講師紹介(本校職員から)
1 デモ演奏「ルパン三世のテーマ」
2 音の体操でからだほぐし(ドラムの音にあわせて)
3 ロシアの楽器RAVVastを鳴らして音の違いや音階の特徴を感じる
2番のからだほぐしは、昨年9月に北海若衆太鼓を招いての地域連携授業の導入と似ていて、音を体で感じることで意欲を喚起させます。音楽ですから、「音を楽しむ」ことが始まりです。
2人組になってリズム打ちをしました。(*は休符)
A パ ウン パ ウン パ ウン パ ウン
♩ * ♩ * ♩ * ♩ *
B ウン パ ウン パ ウン パ ウン パ
* ♩ * ♩ * ♩ * ♩
裏拍を感じて、交代でリズムを打つ中で、心も体もリラックスしていく様子が伝わってきました。
職員2人で子供の前でデモをしましたが、テンポをあげると合わせるのが大変で、会場に笑いがおきました。
その後、一人ずつ、素手やマレットでRAVVastを鳴らしてみました。
基本の9音しかない楽器でも音を鳴らすには法則性があります。
叩き方は、音の低い中心部から始まり、手前から左右交代で奥側へと移動していくことを習いました。
はじめは、恐る恐るだった状態から、ローテーションしながら4台の打楽器を鳴らすと、次第に慣れていく様子がみえました。
ここまでは、「知る・感じる」の部分です。
これだけでは、作曲に至るまでの取組にはなり得ません。
「探究的な学び」へのアプローチは、この先をイメージすることが大切です。
それは、指導者が「ゴールイメージ」をもつということです。
その上で、どうすればよいのかを示す、つまり、「ナビゲート」していくことが重要です。
具体的には、探究サイクルを回すことが必要になります。
<探究サイクル>
A 知る・感じる
B ゴールイメージ
C ナビゲート
この授業の本筋はここから先です。
4 好きな楽器を選び、基本リズムを覚える
5 「TO THE SKY」という曲にあわせて、合同セッション
6 希望者に4つの音を選択させる
7 奏者が5人分のメロディを覚えて、コード(伴奏)・リズムをつけて創作
8 「作曲」のお披露目演奏
指導者が7・8の「ゴールイメージ」をもっているからこそ、6番のパートが授業に入ってきます。
作曲では、希望者5人が出てきました。
合同演奏では、4人が代表でRAVvastに挑戦しました。
作曲はしたことがないけれども、音は鳴らしてみたい、そういう好奇心があれば、誰でも曲は作れます。そのことを説明するのではなく、実際にやってみせる。
「そうか、できるんだ」
という実感が湧くように、授業の流れを組み立てるわけです。
よくありがちなのは、先生が問いを出して答えを教えてしまう「教え込む」授業です。
これでは思考回路が働かず、あまり記憶には残りません。
しかし、体を使って、頭もフル回転で体験したことが現実になるとき、学びは強く心に刻まれます。
休み時間の間、奏者が作曲する途中経過をみていた子供は、ワクワクして待っていました。
合同演奏と作曲を体験した子供の感想を紹介します。
「作曲では、10分ぐらいで曲が作れるのがすごいなと思いました。」
「実際に演奏のお手伝いで弾いたり、作曲したりして楽しかったです。ラヴァストが九つの音階が出せたりとてもきれいな音でした。」
「いっしょに演奏した時楽しかったです。」
「10分で私たちが言った音で作曲をするのがすごいと思いました。ラヴァストでルパン三世の曲を9つの音で弾くのがすごいと思いました。作曲の曲がいっぱいあってすごいと思いました。楽しそうに叩いているのが素敵でした。」
子供の感想をみると、授業の流れに集中して没頭していることが伝わってきます。
このように、”熱中する授業”には型があります。
【問い】 → 【活動&思考】 → 【体験&学び】
つまり、今回の授業は「体験&学び」が自然な流れで仕組まれているのです。
そして、
9 オリジナル3曲演奏
ここがクライマックスです。
最後は、創作3曲を連続で演奏し、感動を共有する時間と空間を創りだします。
これを最初にやってしまうと、お腹いっぱいになってしまいます。
冒頭、「ずっと聞いていると眠くなってしまうから・・・」
という解説がありました。
この部分は、”聴衆を楽しませたい”というプロ目線のこだわりだと思いました。
全体的には、曲間のトークも入れて、絶妙なバランスで授業が構成されていました。
中学年の感想です。
「ラバストの響きがすごく神秘的で、9つの音がすごくよかったです。
ドラムは、すごくリズムが良いし弾みが良かったです!いつかたたいてみたいです。
体操も面白かったし、勉強になりました!
キーボードもいい音が出てて良かったし、最後の演奏でもいい音が出ててとても良かったです!
3人の「秋雨」「流星群」「ひだまり」がすごく良かったです!!!!!!!
3人ともまた東川第一小学校に来てください!」
「えんそうを聞いていたら、ラバストの音楽がすごく不思議な音に聞こえてきて凄く面白かったです。じゅんびたいそうもふしぎだったけど楽しかったです。最初のルパン三世の音楽がすごかったです。もう一度聞きたかったです。他にも色々な曲を聴きたかっです。」
「ラバァストがとても綺麗な音でした。ラバァストひいて手で鳴らすのが難しかったです。なのですごいなとおもいました。作曲では、10分ぐらいで曲が作れるのがすごいなと思いました。ピアノと歌が上手くてびっくりしました。ドラムがうまくてすごいなとおもいました。また来て欲しいです。」
「ラヴァストでルパン三世の曲を9つの音で弾くのがすごいと思いました。作曲の曲がいっぱいあってすごいと思いました。楽しそうに叩いているのが素敵でした。」
子供の「リクエスト」、「アンコール」が起きる授業が理想です。
しかし、それが毎日できるほど、授業づくりは甘くはありません。
その準備も授業をするための基礎体力(問い・発声・コミュニケーション・場を回すなどの技能)も、
それを高めるための時間づくりも、打ち合わせも、
すべて、子供に力をつけるための鍛錬です。
その環境をつくることが、私たちのミッションです。
学校の働き方改革の実現は、学校単独では成立しません。
だからこそ、地域の方々・保護者・外部人材のサポートをいただき、そのアクションを共創する、
音楽で言うなら「協奏」(合同演奏)することが大切だと考えています。
今回の授業は、高学年も含めての「音楽」でしたが、この取組は、音楽だけで終わるものではありません。
最近、佐伯 夕合子氏の著書のタイトルにもなった『教えないスキル』が注目されておりますが、
子供が主体的に取り組む授業づくりは、教科の枠、学年の枠、ひいては、学校・地域の枠を越えた視点で構成することが求められています。
総合的な学習においてはSDGsの観点から、東川町独自の世界を学ぶ教科「Globe」との関連づけ、教科横断的な学習を進めています。
最後に、現在、進行中の「小さな学校の大きな挑戦」についてお伝えします。
令和5年度からは、異学年の交流班「たてわりホーム」による朝活にアップデートし、
・落語や漫才など話す聞くスキルの向上、
・マンガ思考によるコミュニケーションの向上、
・ペップトークによる前向きな行動習慣化、
など、多様な学びの機会を生み出すカリキュラム・マネジメントを進めております。
引き続き、
外部人材活用、異校種連携、地域・社会・企業連携など、
子供の声に耳を傾け、保護者・地域の方々のサポートをいただきながら
試行錯誤し、柔軟に教育課程の改善を図り、子供にとって有益な学びを提供し、
「未来を拓く力」(=学びに向かう力)を育む学校づくりを推進してまいります。
3月は別れの季節です。
教室では、自分の成長や友達の成長を認め合い、互いに感謝の言葉を記すなど、様々な活動の中で喜びに満ちた表情の子供の姿が目につきます。
いよいよ、3月22日、卒業式、学校のクライマックスです。
3月1日、北海道新聞の朝刊に防災学習の記事が掲載されました!
3月1日、同窓会の役員会がありました。
冒頭の挨拶で、1月31日に行った1日防災学校にて、同窓会長さんをはじめ、自治振興会の役員の方々、役場関係者に授業にご協力をいただいた旨をお知らせしました。
また、その発展形として今回の合同防災学習を行う機会に恵まれたこと、新聞記事に掲載されたこともお伝えしました。
同窓会長さんが、この授業に参加した経緯や授業の様子を取り上げてくださり、ご理解をいただきたいとの旨をお話しすると、
「どんどん、やったらいいです。」
と応援の声をいただきました。
「子供が未来を拓く力」をつけるために、教育活動の充実を図っていきたいという願いを地域の方と共有する機会をいただき、とても幸運に恵まれたことに感謝しております。
そして、今日の給食では、防災食(炊き込みご飯)が提供されました。
献立は予定通りではあるのですが、
一つ一つの偶然が重なると、
「味わい深いカリキュラム」
になるのだと実感しております。
子供の感想や何気ない一言に、当たり前ではなく、
「ありがたい」(=有り難い)ことと感じて、
感謝の気持ちが湧いてきます。
実は、この授業の影には、幾つもの素敵な人との出会いがありました。
元を辿れば、2年前です。
「落語教育家」に地域の会館で行なった出前授業をお願いしたことがありました。
老若男女が笑いを楽しんだ場で体験したのは、
575、337の句でつくられた「ペップかるた」です。
縁を繋いで、今年、本校の国語授業で「話す聞くスキル」を活用した「落語」に取り組んだ際、
落語教育家にコメンテーターをお願いしたのです。
その方の紹介で、教育関係事業を行なっている企業の社長さんと知り合いました。
その縁が、今回の合同防災学習の出前授業につながったのです。
子供たちは、ゲストによる授業があると、特別なんだなと感じていることがわかります。
そして、授業をしてくれたゲストの方にお礼は言いますが、
「今日の授業を用意してくれたことに感謝しています」などとは言いません。
感謝の押し売りをするつもりはありませんが、少し思いを巡らせてほしいなと思います。
何より、直接、子供に接している学級担任や教科担任は、時間や内容を調整して細やかに対応してくれているのです。
新聞記事に載るのも、取材をしてくれる記者さんがいるから、
そして、記者さんに情報を伝えた方がいたからです。
また、この防災学習を考えた社長さんが、どうしてこの企画を思いついたのか。
それを質問した他校の生徒がいました。
この感性は素敵だと思いました。
なぜなら、それは、企業理念にもつながる考え方だからです。
「質問はありませんか?感想はありませんか?」
と言われて、黙ってしまうことが多いように思います。
北海道民が少し控えめな気質傾向があるのは否定しませんが、
日本全国そして国際社会から見れば、「北海道」には憧れる人が多いという事実を知ることは大切で、
自分の地域の良さを知ること、それをアピールできることは、とても重要だと考えます。
それは、地域の経済を活性化させる、自分の住む地域を守ることにつながるからです。
そういう意味では、今回の出前授業は幾つもの収穫があるのですが、
今後の課題として、「考え、議論する力」に物足りなさを感じるところです。
今回の新聞の取材記事は、その力をつけるための”スタートライン”とも言えます。
最後に、記事のヘッダーと、掲載された子供の声を紹介します。
___________
【浪江の津波避難に学ぶ 東川第一小 オンライン防災教室】(2023年2月28日 北海道新聞HP)
東日本大震災の津波からの避難体験などを学ぶ防災教室「福島浪江の子どもたちに学ぶ 命を守る授業」が28日、東川第一小など全国4か所の小学校をオンラインで結んで行われた。
(中略)
「自分なら心が折れそうですごいと思った」
「地域によって避難の仕方が違うと思うから防災について考えていきたい」
(北海道新聞 令和5年3月1日朝刊)
令和4年度も残りわずかになりましたが、最後に、これだけは言えます。
本校職員の「カリキュラム・マネジメント力」は日々向上しております。
そして、子供たちは、考える力をつけてきています。
改めて、本校の授業づくりに協力いただいている関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。
今後の成長に期待して、次の授業の企画に繋いでいきます。
(校長)
<防災教室の協力企業>
株)尾西食品 様
株)エンパシージャパン 様
命を守るオンライン合同防災教室
2/28、福島県浪江町、熊本市、東京都、東川第一小学校の4校を結び、防災教室を行いました。
冒頭は気象予報士と防災士の資格をもつ方から防災クイズが出題され、様々な想定による避難の心得について学びました。
例えば、次のような事例です。
・水難時の行動について、1階、2階にどちら避難するか?
・絵文字から避難所と避難場所の違いを見分ける
・ホイッスルは防災グッズのバックに入れるか、入れないか?
その後、震災遺構見学の動画を視聴。
浪江町の学校からは、引渡し訓練など防災の取り組みについて発表がありました。
生活環境や経験値も違う中で、気軽に交流する難しさはありましたが、質問・感想を求められた際に、積極的に挙手する他校の生徒の姿を見て、子供たちは何か感じてくれたのではないかと思います。
この教室を企画された尾西食品からは防災食が提供され、避難時を想定して水から戻す実習も行いました。
家族の状況に応じて3日分の備えをしておくことや、アルファ米の製造過程についても学びました。
子供たちは、地域によって避難の仕方が違うことについて様々な気づきがあったようです。
1月に行われた一日防災学校での学びと関連づけて、日常生活で安全について見直すきっかけになればと願っています。
授業にご協力いただいた関係の皆様に感謝申し上げます。
子供の自己肯定感を育む大人の学び講演会”リーダー・上司・親・先生必見”「やる気を引き出す言葉の力ペップトーク」
保護者・地域住民・学校関係者 各位
校長 荒谷卓朗
昨年末、保護者対象に行った大人の学びの機会アンケートにて、
「子供への言葉かけについて話しを聴きたい」
という要望の声をいただきましたが、その機会を設けることがなかなかできませんでした。
この2月、運よく、教育へのペップトーク活用について、一緒に研究を進めている仲間の講師が、オンライン講演会を実施することになりましたので、お知らせします。
基本は有料ですが、講師の紹介で無料受講できますので、受講を希望される方は荒谷へご連絡ください。
日程は添付のチラシをご覧ください。
※ 最下段に講演会の申込リンクがあります。
(講師紹介:浦上 大輔氏は旭川市で過去2回、出版記念講演会を行っています。)
さて、この講演会を案内した背景には、子供の成長を支えになるのは本校の関係者に限った話ではないという実情があるからです。
改訂された「生徒指導提要」には、次のように明記されています。
生徒指導上の課題が深刻になる中、何よりも子供たちの命を守ることが重要で
あり、全ての子供たちに対して、学校が安心して楽しく通える魅力ある環境となるよう学校関係者が一丸となって取り組まなければなりません。その際、事案に応じて、学校だけでなく、家庭や専門性のある関係機関、地域などの協力を得ながら、社会全体で子供たちの成長・発達に向け包括的に支援していくことが必要です。
オンラインでつながる今、さまざまな課題は、どの子にも起きうることです。
つまり、その課題に対応するために、地域に知見のある方がいない場合は、他地域と連携していけば良いということです。
(6日の夜、東川町の学校図書館の有効利用を図るために、外部講師を招いての研修が行われ、教育委員会、校長・教頭、図書ボランティアの方が参加しました。ディスカッションでは、「図書館登校」という言葉が取り上げられ、生徒指導との関連性、読書環境を整えることと児童生徒の心のケアなどについて活発な意見交換がされました。)
上記の前提を踏まえた上で、
以下、本校の実情と、次年度に向けた生徒指導の動向をお知らせします。
その中で、なぜペップトークなのか、についても考える機会になれば幸いです。
1月17日、本校研修にて、「教育課程改善アップデート研修」と題して、ペップトークの活用について講演しました。
次年度の教育内容を創る上での基本スタンス、私たちの「あり方」について考える機会になればと考え、事例を交えながら「ペップな心と言葉」を身につける授業づくりについてお伝えしました。
教職員の感想では、肯定的な回答をいただきました。
<一番印象に残ったこと>
・「とらえ方変換」は意識すればできるので,少しずつ考えを変えていきたいと思いました。子どもへの声かけを意識していきたいです。子ども達へかける言葉のレパートリーを増やしたいと思いました。
・人間は足りないものを最初に認識する
・指導は、否定の言葉でしない。
・児童の気持ちや行動を支える言葉がけが大切だと思いました。
・承認されている安心感があると自分を出すことができる。
その後、1月末から道徳授業では、子供の自己肯定感を育む関わりを大切にした授業が全校で展開されています。
子供たちはお互いの良いところを手紙や付箋に書いて渡すなど、認め合って嬉しそうな表情を浮かべ、教室には、今、あたたかい空気が流れています。
2月6日、職員会議の折、次年度に向けた重点目標「優言実幸」の具体化について、お伝えしました。
この言葉は、「優しい言葉で幸せを実らせる」という造語です。
研修でも伝えた言葉を、職員が自分の言葉でフィードバックしてくれました。
子どもを変えるには大人が変わらなければならないのと同時に,子どもから信頼される存在にならなければならないと感じています。子どもからの信頼を得るためにもペップトークはとても良いものだと感じました。来年度はこの学校がさらにあたたかい場所になればいいなと思っています。職員が生き生きと働けることで,学校にもうるおいがもたらされると感じています。来年度は職員室が,子ども達の話や普段の悩みなどを気軽に話せる居心地のよい場所になることを願っています。「優言実幸」を学校全体で取り組めたらいいと思います。
(職員のフィードバックにはQ(質問)も含まれているので、Q&Aのように解説を記します。)
まず、先生が心に余裕を持って生活することが、子供に寄り添う上で大切だと思います。そういう環境を創るためには、先生が自分自身を好きでいること、認め合う関係性があり、心理的安全性が保たれることが始まりです。
笑顔のあふれる学校になるといいと思います。
児童の行動を認めてあげることは大事だと思いました。活動の中でも、ある程度担任の方でできると感じたら、児童に活動を委ねる場面をつくるときがありますが、自分で委ねると決めたときには失敗しても悪い言葉がけはしないようにしています。自分たちだけで行動できたことを増やしていけば自己肯定感も高くなっていくのではないかと思いました。行動を支えていくのはやはりそれを見ている担任の言葉がけが重要なのだと思いました。
「笑顔のあふれる学校」は、私の教育理念でもあります。
信頼関係を築いている人だからこそ、適切な関わりができるわけですから、担任の言葉がけは子供の支えになる重要な”仕事”(=幸せを創る事)です。
この決意こそが、ペップなマインドだと思います。
とは言え、課題もあります。
できない自分を受け入れられない子も多くいます。そんな子たちにはできなくてもいいと,気持ちを緩めるところから始めたいところです。そんな子どもたちにはどう声をかけていくべきなのでしょうか。
「小さなできた」を一緒に見つけて「できたね」と言っていくことが始まりかと思います。登校する過程で言えば、朝起きる、歯を磨く、身支度をする、歩いてくる、など「小さなできた」の連続があるのですから。
教室で、できていないと感じる時でも、実はできていることは山ほどある、そこに目が向いていないだけということに気がつくような関わりを授業で行うことが始まりかと思います。
例えば、「パズルのピース」や「ランドルト環」を掲示して、子供が気がつくような視点を与えてみてはいかがでしょうか。
今日お聞きしたことは,今求められている主体的,対話的,探究的な学習を進める上でもとになっていることなのだと思いました。
その通りです。学習の根底には、やる気が満ちてくる状態、やらされている感じよりも、「その気」になる環境づくりが大切です。話を聞いてみて、「わかる気」がする、挑戦する際に「できる気」がする、という”過程”を大切にする関わりが、子供が学習に向かう力の支えになります。
上記の関わりを教育活動全体に浸透させていくと、
子供が自分の良さを見つけて、挑戦するようになる、それが将来の”職業”選択につながっていく。
つまり、キャリア教育をアップデートする授業を核に学校経営を進めて、
子供たちが1日の1/3を過ごす学校生活の充実を図っていきたいのです。
これを名づけて、
”Career PEP”の授業、”Career PEP”の学校づくり
とします。
現在、そのための教材開発、授業開発、学校のシステム開発を進めています。
放課後、職員室、校長室に集まってきた職員が、授業の振り返りなど声を掛け合い、ワクワクしながら明日以降の授業準備・作戦会議をして、勤務時間終了と共に帰宅する。
そういう学校づくりを目指しています。
すでに、その変革の手応えを感じています。
勤務終了後の自己研鑽で良い気づきをいただきました。
働き方改革=”Life time PEP”
働き方改革とは、幸せな「人生の時間」を応援すること。
この言葉の響き、いい感じです。
ペップトークが初めての方は、
幸せな人生づくりについて考える、良い機会になると思います。
時間は有限です。それは命の時間です。
キャッチアップしていただきたいです。
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※ 最下段に講演会の申込リンクがあります。
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「やる気を 引き出す言葉の力ペップトーク」
■励まし方にはコツがある
アメリカのスポーツの試合の前に
監督が選手に贈る激励のショートスピーチ・ペップトーク。
やる気を引き出すペップトークのエッセンスを、
家庭・教育・ビジネスで使える「励ましの技術」として確立しました。
■参加すると
①励まし方のコツをつかめます
②普段の言葉をポジティブに変換できます
③自分や相手の応援する言葉がけができます
■講師
浦上大輔
日本ペップトーク普及協会専務理事
■開催日時(内容は全て同じです)
zoomで行います
①2月8日(水)20:00〜21:00
②2月9日(木)13:00〜14:00
③2月11日(土)13:00〜14:00
好評につき日程追加します!
④2月22日(水)13:00〜14:00
⑤2月22日(祝)20:00〜21:00
⑥2月23日(祝)10:00〜11:00
⑦2月23日(祝)20:00〜21:00
■参加費
一般 1500円(クレジットカード決済)
わくわく会員 無料ご招待
■申し込み
https://ex-pa.jp/item/46838
______________
無料ご招待については、以下から荒谷へお問合せください。
地域学校協働活動「一日防災学校」にチャレンジ!
「一日防災学校」とは、通常の避難訓練に加えて、日常の安全・防災について、じっくりと授業で考える取り組みです。
北海道の各支庁振興局のサポートで、各地の学校で取り組みが行われています。
今回、冬場の防災をテーマに、
子供向けの「防災DOかるた」、大人向けの「DOーHUG」を活動に取り入れ、
地域の大人と一緒に対話的な学びにチャレンジしました。
写真はご協力いただいた地域の皆さんです。(感染予防対策の観点から人数限定で呼びかけました。)
【第一自治振興会役員、町議会議員、学校運営協議会委員、東川町役場企画総務課、美瑛町役場総務課の皆さん】
まずは、礼状にて概要をお知らせします。
写真から、子どもたちの学びの様子をご覧下さい。
モチベーショナル・トーク~心のあり方で行動は変わる(学校便り1月号)
早朝、-24度を記録した1月30日、2年生の子どもたちが築山でスノーチューブやそり滑りをして遊んでいました。
積雪のため、なかなか滑らない斜面状況で、
「どうすれば滑るかな?」と、ワイワイといいながら、
遊びを「探究」する姿が素敵でした。
さて、1月の巻頭言の抜粋です。
今月のキーワード「冒険心」・・・スノーチューブで滑る人の心理を考えてみましょう
東川町立東川第一小学校長 荒 谷 卓 朗
モチベーショナル・トークとは日常のやる気を高める声かけです。例えば、毎日交わす挨拶。「こんにちは」と声を掛け合うだけで元気になります。逆に返ってこないときは寂しい気持ちになります。挨拶一つで相手意識、つまり、相手を思う「心」が育っているかどうかがわかります。
《素朴な問い》
厳寒の中、スノーチューブで遊ぶ子供の心理状態は?脳内では何が起きているのでしょうか?
人が行動を起こすには動機があります。ほぼ動物的なカン、やらざるを得ない状態になる、興味・関心が高まった時、人は動きます。
高出力のエンジンがフル回転するように、やる気がみなぎる環境を創り出せたら、どんなにいいでしょうか。
子供の姿を見ての考察を綴ってみました。
続きは、学校だよりのページからご覧下さい。
学校だより > R4学校便り > R5一小便り1月号.pdf
《後期学校評価の結果》
→学校運営のページからご覧下さい。
一小マッキ-?が登場!
1/29日、午前、PTA主催、「一小巻き大会」が行われました。
突如あらわれたゲストは、ゆるキャラのマッキ-さんです。
なぜか、頭部は「太鼓」でできています。
そして、手には「巻物」をもっています。
自由研究で卒業生が考案したという話ですが、
その名は、知る人ぞ知る、今は謎めいた非公認キャラ的存在となっている模様。
中学生も多数参加し、
食材準備の仕方、調理の仕方、巻き方など、
先輩から受け継がれるイベントづくりを学ぶ機会になりました。
小学生、幼児も一緒に体験を楽しんでいました。
大人も初参加の方が多かったのですが、
子どもと一緒に楽しむ様子に心が温かくなる一日になりました。
様々な準備・ご協力をいただいたPTAの皆様方、ありがとうございました。
マッキ-もおつかれさまでした!