2022年11月の記事一覧

朝の和太鼓で「気」合いを入れる

週1回、和太鼓を叩いて脳にスイッチを入れてから授業が始まります。

学芸会が終わった翌週、

体育館に行ってみると、

太鼓教室に参加した精鋭3人が前に出て、

ドン♪ 「セ」! 

ドン♪ 「セ」!

と、「一小打ち」をして、全員であわせる様子でした。

新しい「気」を入れる空気を感じました。

 

そこで、今週の練習では久々にバチを握って、

子どもと一緒に太鼓を楽しんでみました。

「真似してね!」

バチの構え、足の構え、声、

一つ一つの動きで「きめ」を意識させて、

ゆっくりと打ち込みをしてみました。

 

ずっと気になっていたことがありました。

それは、打っていない時の姿勢です。

話を聞くときには、

太鼓には触れない、

バチを揃えてもつ、

こういう所作ができて、音が揃うようになります。

 

学芸会の発表では、これらがきちんとできていました。

練習でできないのは、「気」が緩んでいるからです。

 

バチをおかせて、近くに集めました。

「学芸会の発表はすばらしかった。どうして音が揃ったかわかる?」

(練習したから)

勿論、そうだけど、あえて「違う」といいました。

ほどなく、

(「心」がそろったから)

と言った子がいました。とても素敵なこたえです。

「そうだね。心がそろうから、音がそろうんだね。」

一度習ったことを、子どもは、きちんと覚えています。

けれど、時に、忘れてしまうのです。

大切なことを思い出す機会を設けることが、支える大人の役目だと思います。

1「教えて、褒める」

2「問うて、気づかせる」

3「一緒にやって、できたことを喜ぶ」

4「一緒にやって、途中で手放す」

5「自分でやらせて、みとめる」

6「自分でやらせて、振り返らせる」

小さなステップを踏んで、子どもを成長に導いていくこと。

そういう感覚をもっていけば、子どもはついてきます。

 

新しい節を口で唱和します。

「すっトン すっトン、ドドーンドンドン」

ひざの上で素振りをして、あわせました。

声を揃えれば、心がそろって、音も揃います。

 

それから、バチをもって打ってみました。

「できない!」

とつぶやいた子がいます。

でも、時間切れです。

「今日はここまで。」

すると、バチを体の前にあわせている子がいます。

「合格!」

次々と姿勢が揃っていきます。

「打ち方は揃わなかったね。でも、初めから出来る人はいません。」

「聞く姿勢は、全員合格です。」

「礼」

(礼)

さっと、太鼓を片付けて、清々しい姿で教室に戻っていく子ども。

わずか10分の練習でも、うっすらと体が温まり、心地よい朝が始まりました。

【感謝のエピソード】”全力の笑顔で輝いた一小っ子”が学芸会に向かう姿

11月13日、学芸会を行いました。

保護者・祖父母のみの公開となりました。

また会場の関係上、人数制限せざるを得ない状況でした。

座席の入れ替え、別室のテレビ中継にてご覧いただく場面もありました。

検温、椅子席の消毒など、皆様方のご協力により、滞りなく進行することができました。心からお礼申し上げます。

 

冒頭は児童会挨拶、静粛なムードの中、舞台の幕あけ。

1年生はじめの挨拶

1・2年生 劇 「ザ・ピーチ!」

桃太郎の話かとおもいきや、

川に洗濯に行ったおじいさんは、実は鬼の親分だった!

猿・きじ・犬のほか、

「桃」が登場人物となる奇想天外なパロディの「ザ・ピーチ!」

長いセリフや落としどころ、立ち回りなど、見せ場では笑いが起きました!

3・4年生 劇 「オズの魔法使い」

一小名物「かんぴょう」のように、”一皮むけた”役者が勢揃い。

配役プロフィールを歌にのせて表現します。

ドロシー、かかし、ライオン、ブリキ、魔女・・

そして、要所でみせる歌と踊りは、まさにミュージカル!

アフレコと生歌の両方を駆使した舞台演出が見事でした。

 

 

そして、伝統の一小太鼓を3曲演奏。

全校児童で演奏するのは、運動会に続いて2回目。

6年生は最後の舞台となりましたが、息の合った勇壮な演奏は流石でした。

5・6年生 「疾風(KAZE)」

1・2年生 「なかよし太鼓」

3・4年生 「旭岳」

 

 

5・6年生 「パラレル」

引きこもりをテーマにした探求型の劇でした。

簡単には覚えられない程の長いセリフの台本をあえて選んだ高学年。

役のなりきり度合いが素敵でした。

6年生 終わりのあいさつ

なかなか練習ができなかった状況でも、力をあわせて本番に向かう姿は、会場の皆さんに”熱”を伝えたように思います。

 

後期スタートの朝会で、

”感動力”を演出する”稽古”をつけました。

 

また、北海若衆太鼓の皆さんを招いての「太鼓教室」という”刺激”も入れました。

(10名の有志が参加。ご家庭から感想・応援メッセージをいただきました。ご紹介します。)

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<子ども太鼓教室を参観した感想>

・授業参観のように、家では見られない子どもの姿や子ども同士のやり取りが見られて、参観して良かったです。あっという間の二時間でした。

・仕事の都合で参観はしていませんが、朝張り切って習いに行ったと聞いています。
和太鼓を習う機会はほぼないことですし、和太鼓を継承している学校もこの辺ではないと思います。
学校の伝統として残していくのであれば、このような機会は必要だなと思います。

<北海若衆太鼓の皆さんへ>

・遠方からお越しいただき、ありがとうございました。初めは緊張していた子どもたちでしたが、とっちさんの話術に引き付けられ、皆さんの演奏と笑顔に引き込まれ、みるみる表情が変わっていくのが分かりました。今までは伝統として取り組んできた一小太鼓だと思いますが、今回の経験を通して新たに本当の意味での太鼓の楽しさを感じられたのではないかと思います。さらに、「目、ひざ、バチ…そして声??」を意識した心で叩く太鼓を、これから響かせてくれるのではないかと期待しています。多くのことを教えていただき、本当にありがとうございました。

・太鼓の演奏に必要な技術や知識を教えていただき、ありがとうございました。
伝統を守り、継承していけると思います。

<子どもの声(家に帰ってからのつぶやきなど)>

・面白かったし、太鼓の良さが改めて分かった。

・若衆さんの話がとても楽しかった

<学芸会の演奏にむけて一小っ子へのエール>

・目、ひざ、バチ…そして、声??を合言葉に、一小っ子の心を合わせて、素敵な演奏を聴かせてください!

・最後まで頑張って演奏してください

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日々、教室では、練習に励む様子、

仲間と力をあわせる姿、

お互いを気遣って声をかける、

大人の助けを借りる場面もありました。

 

そうした小さな積み重ねが、

ほんの一瞬、演技・発表の工夫につながっていたのではないかと思います。

 

「今日のMVPは誰ですか?」

と教職員に聞くと、

Aさんが練習とは違う工夫をしたことに驚きました!

Bさんは本番に強いです!

など、数多くのエピソードが語られました。

 

終わってしまえば、何をしたかは忘れてしまいます。

その中でも、心に何かが残る。

それは一人一人違うものであるはずです。

 

一人として同じではない人生の舞台を楽しんで歩んでいくことを願っています。

 

 

読書の秋

 

10月27日 ぶっくん来校 

好きな本の紹介で交流、クイズを出してくれました。(協力:ネイパル深川)

10/12 読み聞かせボランティア来校

毎月、子どもたちは読み聞かせを楽しみにしています。

10/31

先生たちによる英語劇「3びきのこぶた」

ストーリーはALTが朗読。

オオカミ役が出てくると歓声が湧きました。

学芸会さながらの演技。

子どもをその気にさせるには、まず大人が楽しむことからですね。

煙突から進入を試みるオオカミ 果敢にジャンプするも、その先には・・・