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森から切ってきた木の命を大切にする体験教室

 3月6日,アイスプロジェクトの小助川さんを講師に,東川の家具作りの仕事や,ものづくりを通して森について学ぶ体験教室を行いました。

<しおり作り>
家具作りで出た半端な木を使って,しおり作りをしました。

まず,木をのこぎりで切ります。

次に紙やすりで木の端を薄くします。

さらに紙やすりを細かいものに変えて,全体にかけます。

ひもを通す穴を空けてもらい,さらに細かな紙やすりをかけてつるつるにします。

最後に、家具に使ったときに余った皮で作ったひもを通して出来上がりです。

 

 

<熱中する子供>

しおりの1つはその時間に仕上げました。

もう1つは持ち帰って家でやってみようということになりました。

みんな,夢中で取り組みました。

 

森から切ってきた木の命を大切にすることを学ぶ貴重な機会をいただき、

ありがとうございました。

3月1日、北海道新聞の朝刊に防災学習の記事が掲載されました!

3月1日、同窓会の役員会がありました。

冒頭の挨拶で、1月31日に行った1日防災学校にて、同窓会長さんをはじめ、自治振興会の役員の方々、役場関係者に授業にご協力をいただいた旨をお知らせしました。

また、その発展形として今回の合同防災学習を行う機会に恵まれたこと、新聞記事に掲載されたこともお伝えしました。

同窓会長さんが、この授業に参加した経緯や授業の様子を取り上げてくださり、ご理解をいただきたいとの旨をお話しすると、

「どんどん、やったらいいです。」

と応援の声をいただきました。

「子供が未来を拓く力」をつけるために、教育活動の充実を図っていきたいという願いを地域の方と共有する機会をいただき、とても幸運に恵まれたことに感謝しております。

そして、今日の給食では、防災食(炊き込みご飯)が提供されました。

献立は予定通りではあるのですが、

一つ一つの偶然が重なると、

「味わい深いカリキュラム」

になるのだと実感しております。

子供の感想や何気ない一言に、当たり前ではなく、

「ありがたい」(=有り難い)ことと感じて、

感謝の気持ちが湧いてきます。

 

実は、この授業の影には、幾つもの素敵な人との出会いがありました。

元を辿れば、2年前です。

「落語教育家」に地域の会館で行なった出前授業をお願いしたことがありました。

老若男女が笑いを楽しんだ場で体験したのは、

575、337の句でつくられた「ペップかるた」です。

縁を繋いで、今年、本校の国語授業で「話す聞くスキル」を活用した「落語」に取り組んだ際、

落語教育家にコメンテーターをお願いしたのです。

 

その方の紹介で、教育関係事業を行なっている企業の社長さんと知り合いました。

その縁が、今回の合同防災学習の出前授業につながったのです。

 

子供たちは、ゲストによる授業があると、特別なんだなと感じていることがわかります。

そして、授業をしてくれたゲストの方にお礼は言いますが、

「今日の授業を用意してくれたことに感謝しています」などとは言いません。

感謝の押し売りをするつもりはありませんが、少し思いを巡らせてほしいなと思います。

何より、直接、子供に接している学級担任や教科担任は、時間や内容を調整して細やかに対応してくれているのです。

新聞記事に載るのも、取材をしてくれる記者さんがいるから、

そして、記者さんに情報を伝えた方がいたからです。

また、この防災学習を考えた社長さんが、どうしてこの企画を思いついたのか。

それを質問した他校の生徒がいました。

この感性は素敵だと思いました。

なぜなら、それは、企業理念にもつながる考え方だからです。

 

「質問はありませんか?感想はありませんか?」

と言われて、黙ってしまうことが多いように思います。

北海道民が少し控えめな気質傾向があるのは否定しませんが、

日本全国そして国際社会から見れば、「北海道」には憧れる人が多いという事実を知ることは大切で、

自分の地域の良さを知ること、それをアピールできることは、とても重要だと考えます。

それは、地域の経済を活性化させる、自分の住む地域を守ることにつながるからです。

 

そういう意味では、今回の出前授業は幾つもの収穫があるのですが、

今後の課題として、「考え、議論する力」に物足りなさを感じるところです。

今回の新聞の取材記事は、その力をつけるための”スタートライン”とも言えます。

最後に、記事のヘッダーと、掲載された子供の声を紹介します。

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【浪江の津波避難に学ぶ 東川第一小 オンライン防災教室】(2023年2月28日 北海道新聞HP)

東日本大震災の津波からの避難体験などを学ぶ防災教室「福島浪江の子どもたちに学ぶ 命を守る授業」が28日、東川第一小など全国4か所の小学校をオンラインで結んで行われた。

(中略)

「自分なら心が折れそうですごいと思った」

「地域によって避難の仕方が違うと思うから防災について考えていきたい」

(北海道新聞 令和5年3月1日朝刊)

 

 

令和4年度も残りわずかになりましたが、最後に、これだけは言えます。

本校職員の「カリキュラム・マネジメント力」は日々向上しております。

そして、子供たちは、考える力をつけてきています。

 

改めて、本校の授業づくりに協力いただいている関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。

今後の成長に期待して、次の授業の企画に繋いでいきます。

(校長)

 

<防災教室の協力企業>

株)尾西食品 様

株)エンパシージャパン 様