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<特別ペップ授業>「千と千尋の神隠し」の挿入歌「あの日の川へ」を作曲された歌手”う~み”さんの出前授業でペップソング「アファームミー」を歌う<マンガ思考振り返り>
<後期始業式・セレモニー@う〜みさん出前授業>
ドラマチックな幕開けとなった後期の始業式のあと、プロ歌手による出前授業。
全校児童は笑いの渦の中で、心を開き、自己発揮!大人の心に感動をもたらす歌声を披露!
その授業とは・・・?
アフターライブのはじまり、はじまり、はじまり~~~~~(拍子木)
今日はハワイから来ました!(えー!)
日本も世界でもいろんなところで歌ってるの。
初めに、この曲わかるかな。
わかったら、「わかった」とか言わないで、心の中で返事してね。
♪~ピアノが流れる・・・(突如、演奏やめて、)
「ちょっと待って、顔に出てる!」(大笑い)
そうよ!「千と千尋の神隠し」。
今、聞いた曲はこの映画の中で1箇所しか使ってない。どこだと思う?
(子供たち口々に映画のシーンを語る、混線通話のような対話が続く・・・)
そう、お地蔵さんみたいなものが出た時、
千尋がやばいって!なんとなく嫌な予感がしたんよ。
そういう感覚ってある?
(あるある!)
私もある。全然知らないアメリカの道でざわっとした。
そしたら、そこはスラム街だった。
でね。この曲が流れるときに、キーワードが出てくるの。
今度、映画観るときに気にしてみてね。
~間奏~
そして、
「この曲を歌っていたのが私、う〜みです。」
(え~~~~~~~~~~~~~~~~っ!)
聴いてください。
♪ラララララ~
(盛大な拍手)パンパンッ👏
じゃあ、みんからのリクエスト曲を歌おう!
立ってください。
エーデルワイス
歌詞がわかんなくなったら、そっから、ラララでごまかしちゃえばいいんだ。
ワハハ~~~~(^0^)/
次、ドレミの歌!いくよ~!
(♪どーんな~ときにも~ れつを~くんで~)
うーみさんの作曲のペップアップソング、
「アファームミー」を一緒に手拍子と手話でどんどん盛り上がっていく音楽室。
「できる! できる! 君なら~ できる~」
声のボリュームパワーアップ、
楽しさ満開の笑顔!
そして、最後は、
はじめてあわせに挑戦する2部合唱曲、「Tomorrow 」
(曲の途中から、突如の2部合唱。びっくりして、うーみさんが仰け反る)
先生たちも思わず一緒に大合唱!心が洗われる、心地よい歌声。
<泣きながら心の声>(こんなに声が出るんだ~~~~~!!)曲が終わって、「うーみさん、何かアドバイスをお願いします。」
何もいうことない!そのままでいい!
しかも曲の終わりと同時にチャイムがなる。サイコー!
休み時間には、独学でピアノをしている子とうーみさんの連弾やら、サイン会やら、交流を楽しみました。
<子供の感想>
低学年
・千と千尋の神隠しの歌を歌っていてびっくりしました。
・大きな声、きれいな声すてきだなあと思いました。
・高い声がすごいなあと思った。
・歌が上手でした。
中学年
この日の授業のために、影で応援してくださった地域のボランティアの方が来校。
前日に行われた、10/1夢を叶えるペップトーク講演会&音楽会の関係者2名が参観されました。
学校と地域をつなぐことで、子供たちの素敵な体験ドラマが起きます。
すべての関係の皆様方に感謝申し上げます。
<リンク>
(高学年 授業感想「マンガ思考」ふりかえり)
まーちゃん太鼓教室「ふしづくり」を楽しむ(芸術家派遣事業②)
朝早から、まーちゃん(木村正人さん)が来校、太鼓やドラムの搬入をしているところに、「おはようございます!」と1・2年生が元気に挨拶をしてくれました。
その後、自分たちが使う太鼓を並べるお手伝いをしていました。
2回目の授業テーマは、「ふしづくり」です。
東川第一小学校は”創作太鼓”に取り組んできた40年の歴史があります。
これまで、地域の太鼓チームの方々に指導を受けて節目ごとに創作した曲を、子供たちが先輩が後輩に教え伝え、現在は3曲を継承しています。
今年は、子供たちが運動会でつくったテーマ、
「応援」できる!
「協力」できる!
「挑戦」できる!
をもとに、心を一つにしようとたてわり班で創作への取り組みが始まりました。
冒頭は、まーちゃんの模範演奏を聴き、基本となる節を教えていただきました。
基本リズムを何度も何度も叩いて、体が自然と動くまで頑張って練習しました。
休み時間、まーちゃんの周囲に集まる子、個人練習をする子、
たくさんの音が交錯する賑やかな体育館には、
普段から太鼓を遊びの一部として親しんでいる子供の姿がみられました。
木村さんを招致したコーディネーターにも授業参観いただきましたが、
「休み時間のカオス状態がいいですね…」
と後で話題になりました。
2時間続きの後半戦、3つのチームごとに、
「ふしづくり」に集中して取り組みました。
ホワイトボードに節の順番を書く子、
それをサポートする子、
メンバーにやり方を伝えて引っ張る子、
アクセントを入れるところを一緒に叩く子、
など、子供たちが協力する姿が素敵でした。
自分たちでやりたいことをみつけ、
工夫して創りあげていく協働的な学びが展開されていきます。
試行錯誤して9つの基本の節の順番を変えてアレンジし、
できたところまでで中間発表をしました。
木村さんは、がんばっている子供たちの取り組みを認め励まします。
そして、さらによくするためのヒントとして、
「同じリズムを4回、8回、とみんなで同じリズムを叩くのもあるけど、
一人ずつ、つないでいくこともできる、
また、いろんなリズムを次々と組み合わせていくこともできる」
と実演を交えてアドバイスしてくださいました。
その後の練習では、5・6年生がリーダーシップを発揮して、
木村さんの助言を取り入れて、
”節のリレー”に挑戦するチーム、
順番を変えるチーム、
アクセントを工夫するチーム、
いろんなリズムの打ち方を工夫しました。
そして、3チームの節をつなげて演奏してみました。
2分に満たない短い演奏ですが、
子供たちは、新たな「ふしづくり」を体験しました。
演奏後、
「今日は新しい曲をつくることが楽しかったです。」
と低学年の子が実感を発表しました。
そして、リーダーシップを発揮した6年生は、
「新しい節をおぼえて、みんなに伝えて、初めてで大変だった」
という語りの中に充実感が伝わってきました。
ラスト演奏前のトークで、
「まーちゃんは、途中から感動してウルウルしていました。上級生が下級生をちゃんと教えていてね・・・」
と伝え、
力をつけた子供たちの頑張る姿をたたえ、
RAVVASTで幻想的な曲を演奏してくださいました。
子供も大人も癒やされました。
<木村さんに協力いただいた経緯>
木村さんとの出会いは、令和4年の秋、地域交流センター「ゆめりん」にて行われたJAZZコンサートでした。東川町文化ギャラリーの方にイベントにご招待いただき、ふらっと訪れたコンサート。
そこでドラムとパーカッションを担当されていたのが木村さんでした。木村さんのつながりで、ニューヨークで活動をされているピアニストなど、各地で活躍されているプロミュージシャンの生演奏を聴く貴重な機会が生まれたことを知りました。
ゆめりんホールの開放的な空間で聴いた音楽の調べは、心と体を活性化するエネルギーに満ちていました。
その後、”あの心に響く躍動感・リズム感を子供たちに体験してもらいたい”というモチベーションが湧いてきました。
最後に、担当の先生から、
「次にまーちゃんに会うときには、ここまでできたよと言えるようになったらいいね」
と子供たちを勇気づける、モチベーショナルトークを届けました。
次回は、10月の学芸会前に、来校いただく予定です。
”STEAM教育”はじめの一歩!(「音楽の森」出前授業~RAVvastを使った作曲体験~)
3/9木10:35〜12:15
東川町立東川第一小学校にて、
ロシアの楽器RAVVastを使った音楽ユニット(3名)による演奏と演奏体験の出前授業を行いました。
対象は中・高学年の児童です。
参考までに、講師(奏者SAYO)の演奏動画を紹介いたします。
https://youtu.be/9TKwnXTN90Q
「本校では知育のみならず、民謡(三味線・太鼓・お囃子)体験や、インドネシアの楽器体験など、日本や世界の音楽に触れ、多様性ある芸術・文化の魅力について学んでいます。
また、40周年を迎える「一小太鼓」の文化継承を通じて、創造する感性を育むカリキュラム編成を進めています。
「音楽の森」と称したのは、多様な芸能文化に触れることに加え、
非認知能力を育むことが子供の未来を拓く力の礎になると考えているためです。
今回の授業では、音楽(Music)を入り口に、音階が織りなす数学(Mathematics)的な法則性や芸術(Art)的な観点に触れ、子供が作曲に向かう豊かな発想や感性を培う機会になればと願っておりました。
さて、本校では、探究的な学びにつながる授業設計について、校内研修やカリキュラムの改善を進めております。
そこで、今回の授業の流れを振り返り、様々な授業でも応用可能な形になるよう、再現しながらポイントを洗い出し、構造化にチャレンジしてみます。
なぜなら、
よくありがちな、子供の活動が主体的でなく一方通行型、授業後の振り返りもなく、なんとなく「楽しかった」で終わってしまう出前授業にはしたくないのです。
外部講師を招聘しての特別授業をやるからには、それに見合った「学び」が残り、学校改革・授業改善のエキスとなるように、喩えるなら、食事が心や体の「栄養」となるように、学びを整理・統合して教育課程に位置づけを図ることが重要です。
実際の授業をご覧いただくのが一番ですが、2時間の体験授業の流れを示します。
<つかみ>
0 講師紹介(本校職員から)
1 デモ演奏「ルパン三世のテーマ」
2 音の体操でからだほぐし(ドラムの音にあわせて)
3 ロシアの楽器RAVVastを鳴らして音の違いや音階の特徴を感じる
2番のからだほぐしは、昨年9月に北海若衆太鼓を招いての地域連携授業の導入と似ていて、音を体で感じることで意欲を喚起させます。音楽ですから、「音を楽しむ」ことが始まりです。
2人組になってリズム打ちをしました。(*は休符)
A パ ウン パ ウン パ ウン パ ウン
♩ * ♩ * ♩ * ♩ *
B ウン パ ウン パ ウン パ ウン パ
* ♩ * ♩ * ♩ * ♩
裏拍を感じて、交代でリズムを打つ中で、心も体もリラックスしていく様子が伝わってきました。
職員2人で子供の前でデモをしましたが、テンポをあげると合わせるのが大変で、会場に笑いがおきました。
その後、一人ずつ、素手やマレットでRAVVastを鳴らしてみました。
基本の9音しかない楽器でも音を鳴らすには法則性があります。
叩き方は、音の低い中心部から始まり、手前から左右交代で奥側へと移動していくことを習いました。
はじめは、恐る恐るだった状態から、ローテーションしながら4台の打楽器を鳴らすと、次第に慣れていく様子がみえました。
ここまでは、「知る・感じる」の部分です。
これだけでは、作曲に至るまでの取組にはなり得ません。
「探究的な学び」へのアプローチは、この先をイメージすることが大切です。
それは、指導者が「ゴールイメージ」をもつということです。
その上で、どうすればよいのかを示す、つまり、「ナビゲート」していくことが重要です。
具体的には、探究サイクルを回すことが必要になります。
<探究サイクル>
A 知る・感じる
B ゴールイメージ
C ナビゲート
この授業の本筋はここから先です。
4 好きな楽器を選び、基本リズムを覚える
5 「TO THE SKY」という曲にあわせて、合同セッション
6 希望者に4つの音を選択させる
7 奏者が5人分のメロディを覚えて、コード(伴奏)・リズムをつけて創作
8 「作曲」のお披露目演奏
指導者が7・8の「ゴールイメージ」をもっているからこそ、6番のパートが授業に入ってきます。
作曲では、希望者5人が出てきました。
合同演奏では、4人が代表でRAVvastに挑戦しました。
作曲はしたことがないけれども、音は鳴らしてみたい、そういう好奇心があれば、誰でも曲は作れます。そのことを説明するのではなく、実際にやってみせる。
「そうか、できるんだ」
という実感が湧くように、授業の流れを組み立てるわけです。
よくありがちなのは、先生が問いを出して答えを教えてしまう「教え込む」授業です。
これでは思考回路が働かず、あまり記憶には残りません。
しかし、体を使って、頭もフル回転で体験したことが現実になるとき、学びは強く心に刻まれます。
休み時間の間、奏者が作曲する途中経過をみていた子供は、ワクワクして待っていました。
合同演奏と作曲を体験した子供の感想を紹介します。
「作曲では、10分ぐらいで曲が作れるのがすごいなと思いました。」
「実際に演奏のお手伝いで弾いたり、作曲したりして楽しかったです。ラヴァストが九つの音階が出せたりとてもきれいな音でした。」
「いっしょに演奏した時楽しかったです。」
「10分で私たちが言った音で作曲をするのがすごいと思いました。ラヴァストでルパン三世の曲を9つの音で弾くのがすごいと思いました。作曲の曲がいっぱいあってすごいと思いました。楽しそうに叩いているのが素敵でした。」
子供の感想をみると、授業の流れに集中して没頭していることが伝わってきます。
このように、”熱中する授業”には型があります。
【問い】 → 【活動&思考】 → 【体験&学び】
つまり、今回の授業は「体験&学び」が自然な流れで仕組まれているのです。
そして、
9 オリジナル3曲演奏
ここがクライマックスです。
最後は、創作3曲を連続で演奏し、感動を共有する時間と空間を創りだします。
これを最初にやってしまうと、お腹いっぱいになってしまいます。
冒頭、「ずっと聞いていると眠くなってしまうから・・・」
という解説がありました。
この部分は、”聴衆を楽しませたい”というプロ目線のこだわりだと思いました。
全体的には、曲間のトークも入れて、絶妙なバランスで授業が構成されていました。
中学年の感想です。
「ラバストの響きがすごく神秘的で、9つの音がすごくよかったです。
ドラムは、すごくリズムが良いし弾みが良かったです!いつかたたいてみたいです。
体操も面白かったし、勉強になりました!
キーボードもいい音が出てて良かったし、最後の演奏でもいい音が出ててとても良かったです!
3人の「秋雨」「流星群」「ひだまり」がすごく良かったです!!!!!!!
3人ともまた東川第一小学校に来てください!」
「えんそうを聞いていたら、ラバストの音楽がすごく不思議な音に聞こえてきて凄く面白かったです。じゅんびたいそうもふしぎだったけど楽しかったです。最初のルパン三世の音楽がすごかったです。もう一度聞きたかったです。他にも色々な曲を聴きたかっです。」
「ラバァストがとても綺麗な音でした。ラバァストひいて手で鳴らすのが難しかったです。なのですごいなとおもいました。作曲では、10分ぐらいで曲が作れるのがすごいなと思いました。ピアノと歌が上手くてびっくりしました。ドラムがうまくてすごいなとおもいました。また来て欲しいです。」
「ラヴァストでルパン三世の曲を9つの音で弾くのがすごいと思いました。作曲の曲がいっぱいあってすごいと思いました。楽しそうに叩いているのが素敵でした。」
子供の「リクエスト」、「アンコール」が起きる授業が理想です。
しかし、それが毎日できるほど、授業づくりは甘くはありません。
その準備も授業をするための基礎体力(問い・発声・コミュニケーション・場を回すなどの技能)も、
それを高めるための時間づくりも、打ち合わせも、
すべて、子供に力をつけるための鍛錬です。
その環境をつくることが、私たちのミッションです。
学校の働き方改革の実現は、学校単独では成立しません。
だからこそ、地域の方々・保護者・外部人材のサポートをいただき、そのアクションを共創する、
音楽で言うなら「協奏」(合同演奏)することが大切だと考えています。
今回の授業は、高学年も含めての「音楽」でしたが、この取組は、音楽だけで終わるものではありません。
最近、佐伯 夕合子氏の著書のタイトルにもなった『教えないスキル』が注目されておりますが、
子供が主体的に取り組む授業づくりは、教科の枠、学年の枠、ひいては、学校・地域の枠を越えた視点で構成することが求められています。
総合的な学習においてはSDGsの観点から、東川町独自の世界を学ぶ教科「Globe」との関連づけ、教科横断的な学習を進めています。
最後に、現在、進行中の「小さな学校の大きな挑戦」についてお伝えします。
令和5年度からは、異学年の交流班「たてわりホーム」による朝活にアップデートし、
・落語や漫才など話す聞くスキルの向上、
・マンガ思考によるコミュニケーションの向上、
・ペップトークによる前向きな行動習慣化、
など、多様な学びの機会を生み出すカリキュラム・マネジメントを進めております。
引き続き、
外部人材活用、異校種連携、地域・社会・企業連携など、
子供の声に耳を傾け、保護者・地域の方々のサポートをいただきながら
試行錯誤し、柔軟に教育課程の改善を図り、子供にとって有益な学びを提供し、
「未来を拓く力」(=学びに向かう力)を育む学校づくりを推進してまいります。
3月は別れの季節です。
教室では、自分の成長や友達の成長を認め合い、互いに感謝の言葉を記すなど、様々な活動の中で喜びに満ちた表情の子供の姿が目につきます。
いよいよ、3月22日、卒業式、学校のクライマックスです。