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まーちゃん太鼓教室「ふしづくり」を楽しむ(芸術家派遣事業②)

朝早から、まーちゃん(木村正人さん)が来校、太鼓やドラムの搬入をしているところに、「おはようございます!」と1・2年生が元気に挨拶をしてくれました。

その後、自分たちが使う太鼓を並べるお手伝いをしていました。

2回目の授業テーマは、「ふしづくり」です。

東川第一小学校は”創作太鼓”に取り組んできた40年の歴史があります。

これまで、地域の太鼓チームの方々に指導を受けて節目ごとに創作した曲を、子供たちが先輩が後輩に教え伝え、現在は3曲を継承しています。

今年は、子供たちが運動会でつくったテーマ、

「応援」できる!

「協力」できる!

「挑戦」できる!

をもとに、心を一つにしようとたてわり班で創作への取り組みが始まりました。

冒頭は、まーちゃんの模範演奏を聴き、基本となる節を教えていただきました。

基本リズムを何度も何度も叩いて、体が自然と動くまで頑張って練習しました。

 

休み時間、まーちゃんの周囲に集まる子、個人練習をする子、

たくさんの音が交錯する賑やかな体育館には、

普段から太鼓を遊びの一部として親しんでいる子供の姿がみられました。

木村さんを招致したコーディネーターにも授業参観いただきましたが、

「休み時間のカオス状態がいいですね…」

と後で話題になりました。

 

2時間続きの後半戦、3つのチームごとに、

「ふしづくり」に集中して取り組みました。

ホワイトボードに節の順番を書く子、

それをサポートする子、

メンバーにやり方を伝えて引っ張る子、

アクセントを入れるところを一緒に叩く子、

など、子供たちが協力する姿が素敵でした。

 

自分たちでやりたいことをみつけ、

工夫して創りあげていく協働的な学びが展開されていきます。

 

試行錯誤して9つの基本の節の順番を変えてアレンジし、

できたところまでで中間発表をしました。

 

木村さんは、がんばっている子供たちの取り組みを認め励まします。

そして、さらによくするためのヒントとして、

「同じリズムを4回、8回、とみんなで同じリズムを叩くのもあるけど、

一人ずつ、つないでいくこともできる、

また、いろんなリズムを次々と組み合わせていくこともできる」

と実演を交えてアドバイスしてくださいました。

その後の練習では、5・6年生がリーダーシップを発揮して、

木村さんの助言を取り入れて、

”節のリレー”に挑戦するチーム、

順番を変えるチーム、

アクセントを工夫するチーム、

いろんなリズムの打ち方を工夫しました。

そして、3チームの節をつなげて演奏してみました。

2分に満たない短い演奏ですが、

子供たちは、新たな「ふしづくり」を体験しました。

ふしづくり動画

 

演奏後、

「今日は新しい曲をつくることが楽しかったです。」

と低学年の子が実感を発表しました。

そして、リーダーシップを発揮した6年生は、

「新しい節をおぼえて、みんなに伝えて、初めてで大変だった」

という語りの中に充実感が伝わってきました。

 

ラスト演奏前のトークで、

「まーちゃんは、途中から感動してウルウルしていました。上級生が下級生をちゃんと教えていてね・・・」

と伝え、

力をつけた子供たちの頑張る姿をたたえ、

RAVVASTで幻想的な曲を演奏してくださいました。

子供も大人も癒やされました。

<木村さんに協力いただいた経緯>

木村さんとの出会いは、令和4年の秋、地域交流センター「ゆめりん」にて行われたJAZZコンサートでした。東川町文化ギャラリーの方にイベントにご招待いただき、ふらっと訪れたコンサート。

そこでドラムとパーカッションを担当されていたのが木村さんでした。木村さんのつながりで、ニューヨークで活動をされているピアニストなど、各地で活躍されているプロミュージシャンの生演奏を聴く貴重な機会が生まれたことを知りました。

ゆめりんホールの開放的な空間で聴いた音楽の調べは、心と体を活性化するエネルギーに満ちていました。

その後、”あの心に響く躍動感・リズム感を子供たちに体験してもらいたい”というモチベーションが湧いてきました。

最後に、担当の先生から、

「次にまーちゃんに会うときには、ここまでできたよと言えるようになったらいいね」

と子供たちを勇気づける、モチベーショナルトークを届けました。

 

次回は、10月の学芸会前に、来校いただく予定です。