【一小タイムライン】地域の人に支えられ愛される学校に

学校に隣接する第一地区コミュニティセンターでは、地域の人々が集まって様々な活動が行われています。

シニア向けの健康教室、ヨガのサークル、放課後は子どもむけの英語スクールも行われています。

また、コミュニティタクシーも地域の人の手で運営されており、放課後に学童保育や少年団を利用する子どもの見守りをサポートしていただいています。

もし、これらの子どもたちを支える体制がなかったら、保護者が迎えに来るまで学校で子どもを預かることになります。すると、翌日の授業準備をする時間がとられることになり、勤務時間の中で業務を終わらせることができなくなってしまいます。

一般的に、学校敷地内や隣接する保育所などに児童館が併設されている場合もありますが、本校のように小さな学校ではそういった施設が近くに設置されないことが多く、町中にある大きな施設を利用することになります。

東川町も中央にある学校に併設する施設で学童保育が行われていますが、利用は任意となっています。

放課後に子どもがどんな過ごし方をするかは各ご家庭の方針に基づいて判断されることですが、

毎日の変化に応じて、各施設と連絡をとりあって子どもの安全を守っています。

子どもの希望にあった過ごし方ができる環境、安全・安心な居場所づくりは社会教育を担う行政・学校・地域の連携で成り立っています。

それを支える多くの方々の支えがあること、挨拶やお世話になっていることに対して感謝を伝えられるように毎日、声かけをしています。

とはいえ、子どもですので、いつも礼儀正しくできるとは限りません。はしゃぎすぎたり、喧嘩などで、ご心配をおかけすることも多々あります。

何かあったときに、学校の指導が良くないとか、家庭のしつけが良くないとか、お叱りをうけることもありますが、得てして、社会の中で一番ルールを守っているのは、子どもだということをご理解いただきたいのです。

コロナの影響で様々な制限を受け、感染症対応マニュアルに沿って教育活動をする中で、未だに給食時は完全なる「黙食」です。

その整然たる素直な姿をみるとき、

子どもは大人の管理の下に、我慢を強いられる存在であること、

同時に、大人は子どもに見られていることを意識して生活することが大切だと気づかされます。

 

地域で行われた会議の折り、

「子どもたちのためにも夏のお祭りを再開したい」

「飲食しないのであればよいのでは?」

「安全のために、もう少し待ったほうがいい」

など、様々なご意見を伺いしました。

未だ収束の見通しがない状況ですが、隣接の旭川市では音楽大行進や、美瑛町ではマラソン大会が再開されました。

東川町も感染対策をしながら様々なイベントが少しずつ再開される方向で動いています。

学校の伝統芸能「一小太鼓」のステージ出演依頼が届き、その対応について検討し始めたところです。

また、第一小校区の第一自治振興会および各町内会、コミュニティスクール、PTAなど様々な団体でも今後の運営について論議が進められています。

いずれにせよ、様々な意見をもとに、よく話し合って、

「今できること」を探していくことが大切だと考えています。

 

そんな地域の人の温かい気持ちが伝わってくる「おもてなし」を発見しました。

夜の会議が行われたコミュニティセンターの入り口には、キャンドルライトの明かりが灯されていました。

まだ明るいうちはよくわからなかったのですが、暗くなった帰りがけには参加された各町内会のみなさんはきっと癒やされたことでしょう。

私もこの明かりをみて、ほっとした気持ちになりました。

これも今できることの一つだと思いました。

あたたかい地域の人に支えられ愛される学校づくりをめざして、

未来をつくる子どもが笑顔になるよう、子どもの心に寄り添い、耳を傾け、

日々、小さな努めを果たしていきたいと考えています。