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「太鼓教室」への応援メッセージ~保護者・CS委員の感想から~

まねっこダンス!「右!」(みーぎ!)

心をほぐす遊びから始まった出前授業。

この一コマの中に、ハッ!とする学びがありました。

太鼓を叩く前には準備体操をして体と心をあっためてから練習をはじめるのだそうです。

<保護者の感想>

・楽しんで良いところを見つけながらの指導でみんなが生き生きと本当に楽しそうに学んでいる様子が見ている側にも伝わりました。

「子どもが意欲的に学ぶ」場づくりをする際、変わらない共通の原則があると思うのです。

それは、「教えて褒める」という「礎」です。

今回、ご指導いただいた北海若衆太鼓の竹内さんは子ども園の園長先生をされています。

日々、子どもの教育に関わる大人が切磋琢磨して磨いた技は、練習で鍛えた太鼓の音のように、子どもの「心に響く」のだと感じました。

模範演奏は、入門したときに最初に覚えるという「清流けんかばやし」。

なんと、大人に混じって、小学校1年生のメンバーが演奏。

「初心忘れるべからず」という諺があります。

太鼓を始めた頃の気持ち、基本を大事にするというメッセージをうけとりました。

 

 目線や足の構えなど一つ一つポイントを示して練習する中で、次第に音が変わっていきました。

最も印象に残ったのは、「心で打つ」です。

「悲しい気持ちでたたいてみよう」

20人もいるのに、弱々しい音になりました。

「怒った気持ちでたたこう」

はち切れんばかりの強い音になりました。

見る人に感動を与えるには、力や構えもあるけれど、心をこめることが大切というメッセージを、頭だけではなく全身で感じ取った場面でした。

 

そして、最後の応援演奏は、新しいという意味の「あらた」

曲紹介のときに、太鼓の歴史について教えていただきました。

「太鼓は神社にお願いするときに使った楽器だった。だから神社には必ず太鼓があったでしょ。神様にたくさんお米がとれますように。天気が良くなりますように。みんなが平和でいられますように。そういうお祈りをするときに、心を一つにするときに使ったのが太鼓。」

「そんな昔からある大事なものを、みんなは学校でいつも触れることができる。とてもいい学校だね。うらやましいなと思います。」

今回の企画の経緯もお話いただきました。

「そして、今日は、校長先生が私たちを呼んでくれました。」

「30年前の記憶、ありませんでした。」(笑)

「でも、話をきいて、そういえば石狩に行ったって思い出しました。」

「じゃあ、行きます!」って。

「校長先生がみんなのために、やってくれたの。」

「人の心ってすごいね。子どもたち大事だから、やってあげようっていう気持ちが今日になりました。」

「いろんな人の気持ちがあって、今日この場があって。」

「ありがとう、っていう気持ち、感謝の気持ち。」

「あたりまえじゃないよ」

「ありがとう、って気持ちをこめて北海若衆太鼓は心で打っています。」

「みんなも、この大事な心を忘れないで、これからも元気でいてほしいと思います。」

 

会場後方で、2名のCS委員の方々が参観されていました。

「躍動感のある演奏はもちろん、指導力にも驚きました。自己紹介から、準備体操、太鼓の練習まで、子どもたちと一緒に楽しく活動する様子が素晴らしかったです。」

また、涙ながらに感謝の言葉をいただきました。

「感動で心が震えました。ありがとうございます。」

やらせっぱなし、ほったらかしでは伸びません。過程を認める声かけが大切です。

その根底には、共に子どもの成長を喜ぶ「愛情」があります。

いただいた感想にも、子どもへの応援の「心」を感じます。

 

25日、学校運営協議会にて、CS委員さんから今回の太鼓教室について話題が出されました。

「以前に比べて、ずいぶん上手くなった。」

「かつては、地域のKさんが太鼓を指導していました。今回の授業のことを伝えにいきました。」

「移住者ですが、昔から続く思い、一緒に太鼓をたたいた、という思い出をもつことは意義がありますね。」

 

2年間、地域の行事が中止となり、学芸会も保護者のみの公開という状況です。

地域の方々からは、(子どもや保護者の顔がわからない)という声を聞きました。

3年ぶりに、時間をかけて話し合った末に開催された「ふるさと祭り」。

地域の皆さんの厚情に支えられて学校があることを実感しました。

何か恩返しをしたい、皆さんの思いに応えたいと、今回の特別授業を企画しました。

 

 

そして、保護者にいただいた感想には、この先を見据えた大切なメッセージを紹介しました。

今後も毎年の繋がりとなれたら、子供達の成長を観ていただけて、よい刺激、勉強になると思いました。また、お会いしたいです!!

「毎年の繋がりとなれたら…」

という願いが叶ったら、なんと素敵なことでしょうね。

なんと、令和5年は「一小太鼓40周年」なのです。

これまで10年の節目に記念事業を行ってきたようです。

今回招いた北海若衆太鼓は、2019年、30周年記念講演を行っています。

 

 

「お世話になった人をゲストに呼ぶというのもいいね」という話題がでました。

一小太鼓は、ラトビアに交流の参加した歴史があります。

圧巻段田のは、1994年、東川町に招かれたブリギッタ女子が第一小学校で聴いた羽衣太鼓に感動したことだ。その感動がゆえに、羽衣太鼓ジュニアを1995年の「ラトビア生徒による歌と踊りのフェスティバル」に招待するという大事業につながった。小学6年生から中学2年生までのメンバー10人、それに付き添いの父母と町民という総勢22人が、おおきな 和太鼓を国際便の手荷物として持ち込んでラトビアへ渡った。世界20カ国から参加した音楽と踊りの祭典で、羽衣太鼓ジュニア喝采を浴び、子との城塞跡や有名な教会などといったところで太鼓を響かせた。

(『東川町物語』P.198)

1994年は平成6年です。

その前年の平成5年には、「一小太鼓10周年記念式典」が挙行されています。つまり、記念事業に関わって、一小太鼓は羽衣太鼓と交流していたことがわかります。つまり、一小の卒業生がラトビア交流に参加しているのです。

令和4年は中学校の吹奏楽部がアイルランドのゴールウェイとの交流に参加しました。

「練習を続けていけば、海外交流の可能性あるかもしれないですね。」(笑)

子どもたちに夢のある語りをするのも、動機付けになると考えます。

40周年にむけて、子どもたちのために何ができるか、保護者、地域の皆さん、教職員がアイデアを出し合っていく機運が高まっていくとよいなと、良い雰囲気の中で協議会が終わりました。

今回の取組が、各方面に何らかの波及をもたらすのではないかと、ワクワクしています。

 

【ポイント解説】リンクから動画で演奏が聞けます!

山口太鼓流 北海若衆太鼓」は平成2年1月に、岩手県宮古市に本家がある「山口太鼓の会」の北海道支部として、大麻に誕生し、日々活動を続けています。

 

【参考】
山口太鼓の会 清流喧嘩ばやし

 

【出前授業】アウトリーチ編~書家 浜野龍峰先生の生き方に学ぶ

浜野龍峰先生の授業

10月3日、東川町文化交流課と連携して高学年を対象に特別授業を行いました。この授業は、浜野龍峰書展『無常』(10月1日~30日「東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠギャラリー2」にて開催)に関わって、子どもたちに芸術文化に触れる機会を設けようと企画いたしました。

 授業の様子を学級担任のレポートからお届けします。

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『HEROES』(高学年・学年通信)

書家 浜野龍峰先生から学ぶ

3日(月)の5時間目に,世界でご活躍されている書家である浜野龍峰先生を講師に迎え,書写の授業を行いました。

 特攻隊の遺書から始まり,文字に心があることを伝えてくれました。

心の文字の指導場面

また,「心」という漢字の昔の文字を学びました。次に,実際に筆でたくさんの「点」や「線」を書きました。「線」が「点」から始まっていることを改めて学習しました。

その後,1人1人の名前の1字を浜野先生に書いていただき,それをお手本に,「点」から書きはじめることを意識して,自分の名前の1字を書きました。

浜野先生からわかりやすく指導していただきながら,とても丁寧に,一画一画大切に書いていました。

 

 

  以下は,子ども達の感想です。

「ipadなどの場合では,思いを込めても込めなくても全て同じ文字として送られる。筆などでは,思いを込めるとその思いが文字として現れ,送った人に思いが伝わるということを知ったので,今度から何かを書くときには,ぼくも思いを込めて自分の字で書こうと思いました。」

「浜野さんに習字を教えてもらうと,最初に書いたのより何倍も上手く書くことができました。」

「特に私は名前の大切さを教えていただいて,名前をしっかりていねいに書きたいと思いました。」

「楽しみながら学ぶことができました。とても面白い方で話しやすかったです。」

 浜野先生の書作展は,今月末までせんとぴゅあⅡで行われていますので,ぜひ足をお運びください。

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この特別授業に関わって、浜野先生と親交のある方々が多数来訪され、子供たちの学びを支えていただきました。

また、授業を参観した教員にとっても、学びに向かう姿勢、人としてのあり方、子供への関わり方など、意義深い学びがありました。

ご教授いただいた浜野龍峰先生、サポートいただいた皆様方に心から感謝申し上げます。 

国際社会に旅立つ日本人となる子供たちに、価値ある学びの場をつくるのが私たちの役目と、志を新たにした一日になりました。