学校からのお知らせ

体づくり〜ストレッチで伸びるのは筋肉だけではない〜

工事で体育館が使えない中、初雪がとけたグラウンドでサッカーをするなど授業を工夫しています。

11月16日の中休み、全校でのパワフルタイムが行われました。学芸会の取り組みもあって、2ヶ月ぶりの開催です。

パワフルタイムは月に1回程度、体力テストの種目を行うなど、定期的に体の状態を把握できる機会を設けて、運動習慣の意識づけをしています。

 

今回のメニューには、その分析から明らかになった課題の1つである”柔軟性”を養う内容を取り入れ、

町からスポーツ指導者を招いて、15分間のポイント練習を行いました。

 

講師の中川さんは、スポーツクラブや高校の部活動などの運動指導もされており、多様な経験を生かして、短時間の中でも効果を高める運動プログラムを用意してくださいました。

子供たちにとっては、自分の体の変化を体感し運動習慣づくりに向けた”やる気”を高める機会となりました。

また、教師陣にとっては、運動指導の基本を学ぶ機会にもなりました。

その基本の流れを抜粋し、写真を入れて解説します。

(実際に体を動かしていただければ、その効果を体感していただけることと思います。

かなり効き目があるので、体に無理のない範囲でお試しいただければ幸いです。)

 

初めに、体の状態をモニタリングし、運動メニュー後の状態と比較するためのポーズを取ります。

<モニタリング(事前)>

1前屈確認

2長座体前屈ストレッチ(確認)

<ポイント練習5>

①クラウチングスタート 左右3秒キープ×5回

②ジャックナイフストレッチ 3秒キープ×5回

<ポイント解説>

これらの動きをする時に、足の太ももの裏側(ハムストリングス)を伸ばすことに加えて、お腹側も意識することをアドバイスされました。

体の前側と後側の相互作用で、体のバランスや柔軟性が保たれていることを、”視覚”と”聴覚”と”体感覚”を総動員してわかりやすく、伝えてくださいました。

③ハンドウォーク 5回分

④アンクルエクステンション 左右3秒キープ5回

⑤開脚AST

<モニタリング(事後)>

1前屈確認

2長座体前屈ストレッチ(確認)

 

✨感動体験で変わる子供の声✨

事後モニタリングをすると、子供たちは体の変化に気づき「おお!」「変わった!」「やわらかくなった!」と、喜びの声をあげていました。

15分間のメニューを終えて、「体が変わった人?」とハンズアップ動作で尋ねた時の様子です。

【記事タイトルから探究する学びへ】

〜ストレッチで伸びるのは筋肉だけではない〜

問:他に伸びたものは何でしょう?

「天井に突き刺さるような子供の手」、「やる気」、「指導者の腕」、他にもあるかもしれませんね。

 

指導者目線で解説します。

このようにダイレクトな効果反応が起きるのが”優れた授業の組み立て”(技術)です。

そして、見本を見せる、示範する”技”も必要です。

闇雲に何か体を動かせば効果が出るわけではなく、正しい”技術”と”技能”を学ぶことが大切です。
”探究的な学び”の実現に向けて、難しく考えることはありません。
先生が探究すれば子供も探究します。

これから教員を目指す方、部活動指導員や地域のクラブなどで子供の運動指導に関わる方には、子供のやる気を引き出す関わり方を参考にしていただきたいです。

そして、現場の先生方も、これまで培った技量に磨きをかけるために、

「すべては子供たちのために」、「全ての子供たちのために」、

そして、ご自身の体のパフォーマンスを良い状態にするためにも、挑戦・学び続ける姿勢を大切にしていただけたらと思います。

(かくいう私、腰痛予備軍です。久々に子供と一緒に動きましたら、”パワフルタイム”の名の通り、パワフルなメニューが体にこたえました…。)

 

✨「目的論」思考〜ネガティブをポジティブな力に変える「できる」を口にする習慣づくり〜✨

<運動の目的>
ちなみに、ストレッチには静的ストレッチと動的ストレッチがあります。

静的ストレッチは、上記メニューのように、主に怪我を防ぐために体の柔軟性を保つことを目的としています。

ラジオ体操には静的ストレッチと動的ストレッチの両方が入っています。

「♪〜足を閉じて両足跳び」は、ジャンプなので動的ストレッチです。

例えば、ランニングは”前方に移動する連続ジャンプ”の運動です。ですから、準備運動は動的ストレッチの方が適切です。

このように、主に行う運動の目的に合わせて、適切な準備体操を行うことが大切です。

 

<目的論思考> 

何かを目指す、できるようになりたい(させたい)なら、

「どうやったらできるか」を口に出すこと。

これが目的論思考です。目的に応じて、その手段が変わります。

身体だけでなく”思考にも柔軟性”が必要です。

この思考が身につけば、感動を生み出す工夫ができるようになります。

できないのは、コンフォートゾーンから抜け出すことを諦めている、やろうとしていないだけなのです。

自分だけの力でできないなら、人の力を借りる、他の成功事例を真似するのも一つの方法です。

自分はできるを信じる、”自己肯定感”を保つ言葉を口にすることが始まりです。

(どうやったら空を飛べるんだろう・・・)

今、飛行機で世界を移動することができることが、昔は、当たり前ではなかったように、勘違いのような思い込みと探究心が未来を変えていくのだと思います。

 

<真の目的は?>

とはいえ、無謀、無理は禁物です。命を守る準備は大切です。運動というのは命を守ための術を身につける練習という位置付けもできるのではないかと思います。

指導者だけでなく、保護者の方々や一般の皆様方も健康第一で、お身体を適度な刺激を与えつつ、くれぐれもお大事に・・・。

(お礼)今回の会場は、学校前の自治会館です。一日防災学校の折には、自治会・敬老会の方々も一緒に合同授業を行うなど、いつもお世話になっております。ご協力に感謝申し上げます。

✨運動習慣づくりに向けて〜朝の体力づくりの効果✨

 講師の先生は、12月のパワフルタイムにもお越しいただけることになっています。事後の談話で、放課後の過ごし方など日々の習慣づくりについて話題になりました。

運動でバランス能力や空間認知、上肢・下肢の供応動作など調整力を鍛えることで、記憶力・思考力・判断力などの知的思考の活性化が期待できること。

また、運動習慣について授業で意識づけはできますが、それを日常の活動や、放課後、家に帰ってからの遊びなどと関連づけをすることが大切だということ。

 今年度、朝のたてわり活動を導入、音読で声を出す、カルタ、リトミックや軽くランニングをしてから太鼓を打つなど、リズム感を養い、「音楽」と「運動」を継続してきました。その中で子供たちの記憶力・リズム感の伸びが著しいこともお伝えしましたら、「とてもいい取り組みですね」とコメントをいただきました。

 他の体力テストの種目で課題となっている「反復横跳び」「立ち幅跳び」「50m走」について、”瞬発力”、”調整力”、”リズム感”を養う運動として、

音楽にあわせて行う「リズムステップ」、「リズムジャンプなどを体力づくりの練習メニューに効果的に取り入れる工夫についてもアドバイスいただきました。

 今後も、朝のチャレンジタイムや授業など、継続的に外部講師の方と一緒に練習できる機会を設け、「できるようになったよ」、「またやりたいな」などの子供の喜びの声を聞けることを楽しみにしております。

今後ともご協力をよろしくお願いします。

マンガ思考@寺田さん便りから~福島県大熊町の学び舎ゆめの森にて~

今年春に開校になった福島県大熊町の「学び舎 ゆめの森」にて、マンガ思考でお世話になった寺田彩乃さんが授業をされたとのお知らせをいただきました。

【日々の記録】漫画で自分の気持ちと向き合う

そのページで紹介されていた学校は、幼稚園、小学部、中学部まで共に学ぶ空間がデザインされています。

ブログを読んでいると、演劇に取り組んでいる様子も紹介されています。

子供が毎日ワクワクして学び、支える”おとな”も微笑みながら成長の姿を応援する様子を想像します。

 

今、本校で起きている現象も、この学びと通じる部分が多々あります。

 

学芸会で披露する演劇では、

普段はみせないような台詞や演技をみせる子がいます。

 

学芸会になると、人前で話をする、コミュニケーションをとるのが苦手な子が活躍することがあります。

それは、普段、本来の姿を発揮してなかったということかもしれません。

 

演劇的手法を取り入れた対話は、他者目線で自分自身をみるなど、これからの学びに必要な資質を身につける環境をつくるものです。

 

 

しかしながら、これまでの日本の教育を振り返ると、

大人の言われた通りにする、成果・正解を最短で出すことを重視しすぎたために、

自信をなくす、挑戦をやめて諦める、内に閉じこもる、など、

残念な事態を招いてきたことが指摘されています。

 

その状況を改革しようという動きが各地で起きています。

 

教育関係者の方々にはご覧いただきたいです。

 

<参考記事>

【第5回】青森県教育改革有識者会議実施内容まとめ

人づくり国づくり【第903回】大谷 真樹 青森県知事参与(青森県教育改革有識者会議議長)

『学校が変わる千載一遇の機会』日本教育新聞

https://www.kyoiku-press.com/post-series/series-263747/

 

 

 

 

絶賛!「対話」で創作を楽しむ子~心に響く”まーちゃん”太鼓教室③

10/18木、”まーちゃん”太鼓教室の最終回。

初めての出会いから、約半年。

1回目、演奏の楽しさを味わうこと。

2回目、一緒に新しいフレーズを練習したこと。

その後、自分たちで曲づくりを工夫してきたこと。

子供たちと支える先生たちの様々な思い、

たてわり班で取り組んできた練習の成果が、新曲の中に織り込まれています。

 

「滝にかかる虹」という創作曲を披露する初めての本番です。

冒頭、先生から、送り出しのペップトーク。

「学芸会にむけて演奏を観てもらってアドバイスをいただきましょう。心の準備はいい?」

しなやかに頷く子供たち、凜とした空気の中、

6年生3人と、スタートのたてわり班が太鼓の前に並びました。

「そーれ!」で勢いのある音が奏でられ、

合間に、「ドン(せいっ!)ドンドンドン(せいっ!)」とかけ声が入ります。

 

最初のチームが終わると、6年生3人が間をつなぎます。

その出入りの様子をみて、3人のリーダーたちはニコニコと笑みを浮かべています。

(うまくいっているぞ・・・)

次のチームがそろったところで、バチの合図で2ndのメロディーが入ります。

「せーの!」

チームによってリーダーの合図も変わります。

 

 

2度のチーム入れ替え、

つなぎのフレーズもオリジナリティが入ります。

誰かが用意した譜面通りではなく、

一小っ子が「創作」した工夫の後が響きとなって心に伝わってきます。

そして、スピード感のある盆太鼓の節で全員が揃い、

壮大な音量で一小っ子が受け継いできたリズムを打ち、

工夫したフィナーレで締めました。

 

 

終わった瞬間、まーちゃんは「ピーっ!」と口笛を鳴らし、拍手喝采。

「小学生でこのフレーズができるのは凄い!」と感嘆されました。

(そのフレーズを教えたのは、まーちゃんでしょ・・・とツッコミたくなりました。)

 

さらに、よくするためのポイントを話し合いました。

各チームごとに、声の出し方や、バチの打ちおろしなど、再度チャレンジし、相互に良かったところを伝え合います。

「Aさんの笑顔が良かった!」

「Bさんの声が大きくて良かった!」

「Cさんの打ちおろしがかっこよかった!」

次々と意見が出され、お互いを励ましあう表情やリアクションが素敵でした。

 

また、3グループの入れ替えの場面で、まーちゃんから、バチを鳴らすアイデアをいただき、その練習もしてみました。

「バチでリズムをうちながら、声を出す」

「これはとっても高いレベルのこと」とまーちゃんは言いながら、

(タン タン タ タン せいっ!)とリードする。

すると、子供たちは真似してスーッと挑戦に向かう。

まーちゃんみたいにカッコ良く打ちたいという願いが伝わってきます。

「音を通じた心の対話」

が相互のコミュニケーションを生み出し、チームが結束する力が高まる様子が見て取れました。

この通りに本番で演奏するのではなく、

こういうやり方もあるよというアイデアを生かして、

自分たちで工夫していく過程にこそ価値があると考えています。

 

休憩後、合唱曲TOMORROWを聴いていただきました。

2部合唱の曲は、音色を揃えて声を出すことは難しいですが、

高い音を伸ばす、低い音で支えるなど、

自分の役割を声で表現することも練習しました。

とにかく、表現するのが楽しい様子が伝わってきて、これもまた絶賛でした。

「あとは細かいところを、先生から聞いて、みんなで練習してね。」

 

最後に、まーちゃんが南米の楽器をリレーで演奏、

合間には床を叩くなど、演奏が川の流れように展開していきます。

そして、ドラムを打ちながら歌声も披露します。

♪みんなで歌おうラララー

この曲を聴くのは3度目、音よりも歌詞に意識が向かったようです。

 

「生きていれば苦しいこともあるけれど・・・」

楽しく前向きに生きていこうよというメッセージが心に響いたようでした。

 

3度も学校に来て、生の演奏を聴かせていただくことに加えて、

自分たちの学びをサポートしてくださったことに子供たちはとても喜びを感じていました。

 

学芸会本番での子供たちの演奏は、一つの通過点ですが、

そこには、これまでの学びの楽しさを味わうこと、

これから先に向かう新たな発見があることと思います。

多くの方に、ご来場いただけると嬉しいです。

 

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

<特別ペップ授業>「千と千尋の神隠し」の挿入歌「あの日の川へ」を作曲された歌手”う~み”さんの出前授業でペップソング「アファームミー」を歌う<マンガ思考振り返り>

<後期始業式・セレモニー@う〜みさん出前授業>

ドラマチックな幕開けとなった後期の始業式のあと、プロ歌手による出前授業。

全校児童は笑いの渦の中で、心を開き、自己発揮!大人の心に感動をもたらす歌声を披露!

その授業とは・・・?

アフターライブのはじまり、はじまり、はじまり~~~~~(拍子木)

 

今日はハワイから来ました!(えー!)

日本も世界でもいろんなところで歌ってるの。

初めに、この曲わかるかな。

わかったら、「わかった」とか言わないで、心の中で返事してね。

 

♪~ピアノが流れる・・・(突如、演奏やめて、)

「ちょっと待って、顔に出てる!」(大笑い)

そうよ!「千と千尋の神隠し」。

今、聞いた曲はこの映画の中で1箇所しか使ってない。どこだと思う?

(子供たち口々に映画のシーンを語る、混線通話のような対話が続く・・・)

そう、お地蔵さんみたいなものが出た時、

千尋がやばいって!なんとなく嫌な予感がしたんよ。

 そういう感覚ってある?

(あるある!)

私もある。全然知らないアメリカの道でざわっとした。

そしたら、そこはスラム街だった。

 

 

でね。この曲が流れるときに、キーワードが出てくるの。

今度、映画観るときに気にしてみてね。

~間奏~

 

そして、

「この曲を歌っていたのが私、う〜みです。」

(え~~~~~~~~~~~~~~~~っ!)

聴いてください。

♪ラララララ~

(盛大な拍手)パンパンッ👏

じゃあ、みんからのリクエスト曲を歌おう!

立ってください。

エーデルワイス

歌詞がわかんなくなったら、そっから、ラララでごまかしちゃえばいいんだ。

ワハハ~~~~(^0^)/

次、ドレミの歌!いくよ~!

(♪どーんな~ときにも~ れつを~くんで~)

うーみさんの作曲のペップアップソング

「アファームミー」を一緒に手拍子と手話でどんどん盛り上がっていく音楽室。

「できる! できる! 君なら~ できる~」

声のボリュームパワーアップ、

楽しさ満開の笑顔!

そして、最後は、

はじめてあわせに挑戦する2部合唱曲、「Tomorrow 」

 

(曲の途中から、突如の2部合唱。びっくりして、うーみさんが仰け反る)


先生たちも思わず一緒に大合唱!心が洗われる、心地よい歌声。

<泣きながら心の声>(こんなに声が出るんだ~~~~~!!)曲が終わって、「うーみさん、何かアドバイスをお願いします。」

何もいうことない!そのままでいい!

しかも曲の終わりと同時にチャイムがなる。サイコー!

 

休み時間には、独学でピアノをしている子とうーみさんの連弾やら、サイン会やら、交流を楽しみました。

 

<子供の感想>

低学年

・千と千尋の神隠しの歌を歌っていてびっくりしました。
・大きな声、きれいな声すてきだなあと思いました。
・高い声がすごいなあと思った。
・歌が上手でした。

中学年

 

この日の授業のために、影で応援してくださった地域のボランティアの方が来校。

前日に行われた、10/1夢を叶えるペップトーク講演会&音楽会の関係者2名が参観されました。

学校と地域をつなぐことで、子供たちの素敵な体験ドラマが起きます。

 

すべての関係の皆様方に感謝申し上げます。

リンク>

2時間目、うーみさんの”今を生きる”キャリア教育授業

(高学年 授業感想「マンガ思考」ふりかえり)

 

 

非認知能力を育む一小太鼓アップデート大作戦!

2023年、一小太鼓の活動は新曲への挑戦を目指しています。

4月から、朝、たてわり班で太鼓活動を始めました。

三宅島太鼓をモデルに横打ちに挑戦。足幅を広げて、姿勢を低くして打てる体づくりをすることがねらいです。

建物の基礎を作るように、「足場固め」が大切です。

そして、使っていなかった大太鼓・和太鼓を含めて19台の全ての太鼓で、全員で太鼓を叩く体験をしました。

ここまでが、第1段階。ギア1

 

次は、たてわり班で創作に挑戦です。

ドラマーの木村正人さんに南米の太鼓などの多様なリズムを習い、自由に打つ体験をしました。

そして、チームに分かれて曲を打つ活動を始めました。

これを元に、40周年記念出前授業で北海若衆太鼓のメンバーの力を借りて、勇壮な演奏を聴き、一緒に創作活動を体験しました。

たてわり3チームに分かれて、それぞれが曲作りを通して、

心で打つ、声を出す、構え、など、仲間と共に創り上げる楽しさを味わいました。

この経験をもとに、町のお祭りでは、これまで長年取り組んできた3曲を編曲するアクションが生まれました。

その成果を町のどんとこい祭りで披露することができました。

また、第一自治振興会のふるさと祭りでは、盆太鼓の練習するために、羽衣太鼓まで通うなど自主的に参加する子が増え、主体的な活動を楽しむ子供の様子が見られるようになりました。

ここまでが第2段階。ギア2

 

そして、夏休み明け、工事で体育館が使えない状況でも、特別教室などに太鼓を振り分け、たてわり班に分かれて新曲創作練習が始まりました。

その取り組みの成果を、10月30日の学芸会で披露する予定になっています。

リーダーの6年生を中心に、子供たちが自分たちで練習を進めています。

先生は、楽譜起こしや、曲のつなぎ目での声出しなど、サポートに徹しています。

9月5日、しばらくぶりに太鼓練習では、みんな楽しそうに打つ様子が見られました。

これからの進化をお楽しみに!

 

 

 

 

 

RUN RUN走り方教室

持久走記録会に向けて、生涯学習課から2名の講師を迎えて体育の出前授業を行いました。

昨年は運動会の全校リレーと2回の教室を行いましたが、

今年は持久走に特化した内容を、主体的な態度を育成する観点から、日常のトレーニングに活かすという新たな視点を踏まえて指導いただきました。

 

初めに、講師の中川さんが問いを出しました。

「長く走るにはどうしたらいいかな?」

(歩幅を広くする)

それだと、太もももの筋肉をたくさん使うのでつかれてしまう。

そこで、小さな歩幅で、1、2、1、2と走る。では、練習してみよう。

フープの中で、1、2と2歩ずつステップを踏みます。

コーンを目安にスキップ、そのまま太ももをあげてリズミカルに進みます。

 

<励ましの言葉かけ>

講師のアレックスさんは、子供がチャレンジするたびに、

「ナイス!」「すごい!」と声をかけてペップな言葉かけをする、

戻ってくる時にはハイタッチするなど、

練習の過程や前向きな態度を認め、励ます、関わりをされていました。

 

 

 

最後に練習したことを活かして、3周走りました。

<授業のまとめ>

振り返りでは、学んだことを今後に活かそうと考える子供の姿が見えました。

<授業後の子供の振り返り>

 

 

 

まーちゃん太鼓教室「ふしづくり」を楽しむ(芸術家派遣事業②)

朝早から、まーちゃん(木村正人さん)が来校、太鼓やドラムの搬入をしているところに、「おはようございます!」と1・2年生が元気に挨拶をしてくれました。

その後、自分たちが使う太鼓を並べるお手伝いをしていました。

2回目の授業テーマは、「ふしづくり」です。

東川第一小学校は”創作太鼓”に取り組んできた40年の歴史があります。

これまで、地域の太鼓チームの方々に指導を受けて節目ごとに創作した曲を、子供たちが先輩が後輩に教え伝え、現在は3曲を継承しています。

今年は、子供たちが運動会でつくったテーマ、

「応援」できる!

「協力」できる!

「挑戦」できる!

をもとに、心を一つにしようとたてわり班で創作への取り組みが始まりました。

冒頭は、まーちゃんの模範演奏を聴き、基本となる節を教えていただきました。

基本リズムを何度も何度も叩いて、体が自然と動くまで頑張って練習しました。

 

休み時間、まーちゃんの周囲に集まる子、個人練習をする子、

たくさんの音が交錯する賑やかな体育館には、

普段から太鼓を遊びの一部として親しんでいる子供の姿がみられました。

木村さんを招致したコーディネーターにも授業参観いただきましたが、

「休み時間のカオス状態がいいですね…」

と後で話題になりました。

 

2時間続きの後半戦、3つのチームごとに、

「ふしづくり」に集中して取り組みました。

ホワイトボードに節の順番を書く子、

それをサポートする子、

メンバーにやり方を伝えて引っ張る子、

アクセントを入れるところを一緒に叩く子、

など、子供たちが協力する姿が素敵でした。

 

自分たちでやりたいことをみつけ、

工夫して創りあげていく協働的な学びが展開されていきます。

 

試行錯誤して9つの基本の節の順番を変えてアレンジし、

できたところまでで中間発表をしました。

 

木村さんは、がんばっている子供たちの取り組みを認め励まします。

そして、さらによくするためのヒントとして、

「同じリズムを4回、8回、とみんなで同じリズムを叩くのもあるけど、

一人ずつ、つないでいくこともできる、

また、いろんなリズムを次々と組み合わせていくこともできる」

と実演を交えてアドバイスしてくださいました。

その後の練習では、5・6年生がリーダーシップを発揮して、

木村さんの助言を取り入れて、

”節のリレー”に挑戦するチーム、

順番を変えるチーム、

アクセントを工夫するチーム、

いろんなリズムの打ち方を工夫しました。

そして、3チームの節をつなげて演奏してみました。

2分に満たない短い演奏ですが、

子供たちは、新たな「ふしづくり」を体験しました。

ふしづくり動画

 

演奏後、

「今日は新しい曲をつくることが楽しかったです。」

と低学年の子が実感を発表しました。

そして、リーダーシップを発揮した6年生は、

「新しい節をおぼえて、みんなに伝えて、初めてで大変だった」

という語りの中に充実感が伝わってきました。

 

ラスト演奏前のトークで、

「まーちゃんは、途中から感動してウルウルしていました。上級生が下級生をちゃんと教えていてね・・・」

と伝え、

力をつけた子供たちの頑張る姿をたたえ、

RAVVASTで幻想的な曲を演奏してくださいました。

子供も大人も癒やされました。

<木村さんに協力いただいた経緯>

木村さんとの出会いは、令和4年の秋、地域交流センター「ゆめりん」にて行われたJAZZコンサートでした。東川町文化ギャラリーの方にイベントにご招待いただき、ふらっと訪れたコンサート。

そこでドラムとパーカッションを担当されていたのが木村さんでした。木村さんのつながりで、ニューヨークで活動をされているピアニストなど、各地で活躍されているプロミュージシャンの生演奏を聴く貴重な機会が生まれたことを知りました。

ゆめりんホールの開放的な空間で聴いた音楽の調べは、心と体を活性化するエネルギーに満ちていました。

その後、”あの心に響く躍動感・リズム感を子供たちに体験してもらいたい”というモチベーションが湧いてきました。

最後に、担当の先生から、

「次にまーちゃんに会うときには、ここまでできたよと言えるようになったらいいね」

と子供たちを勇気づける、モチベーショナルトークを届けました。

 

次回は、10月の学芸会前に、来校いただく予定です。

 

ペップ✖プログラミング新聞掲載に学ぶ~思考の視覚化&言語化~

6月27日(火)北海道通信に記事が掲載されました。

子供たちが書いた「マンガ思考」をあらためて読み、

授業を振り返る中で、

今、未来の「可能性」を広げる授業づくりがもとめられていることを実感します。

入り口ツールはいろいろです。

 

ペップトーク(言葉かけ)→ 表現・思考・行動 

プログラミング → 試行・思考・製作

マンガ  → 発想・思考・表現

 

他にも多々ありますが、それらを関連付けすることが、

リベラルアーツ的な学び、「教科横断的な学び」を実現することになるでしょう。

 

ペップロ出前授業新聞ダウンロード

 

 

レッツ!スタート!☆ペップログラミング!

6月15日、日本初!「ペップ」 ✕ 「プログラミング」 の出前授業を行いました。

2つのかけ算で、どんな授業ができるかワクワクして心待ちにしていました。

授業のクライマックスは、

落ち込んでいる「たけっちょくんロボ」を応援する言葉を考えて、

その言葉をプログラムする場面です。

子供たちの「前向きな思考」のスイッチが入りました。

最後にロボが顔を上げて元気になると、歓声があがりました!

 

傍目でみれば、

ロボットを動かして遊んでいるだけなのですが、

そこには、人を励ます”応援文化”が育つ、精巧な仕掛けがありました。

デジタルだからこそできる良さを生かして、

人が本来持っている優しい心、

人のためにできることを考え、行動に移す、

豊かな感性が育つ「ペップログラミング」に子供たちは釘付けになりました。

略して、「ペップロ」。

 

講師の松井先生は、上川町のアカデミックプロデューサーをされていて、

プログラミングに精通しているだけではなく、

ペップトークも深く学んでいる方でした。

 

子供たちに授業をする方は、皆さん、

誰かを励ましたい、勇気づけたい、人の役に立ちたいと思う方々です。

自ら進んで学ばれた前向きな行動は、

子供が夢中になる授業を構成する力になります。

 

クライマックスの前、講師の先生が突然いなくなりました。

それは、子供が真剣に取り組むための演出です。

子供たちはロボをどうやって励ますかを相談して、

「前向きな言葉」を選び、その言葉をVIVIWAREに入れました。

そして、ついに、子供たちの願いはプログラミングを通して、

ロボのアクションに伝わり、感動のクライマックスへ。

 

良い授業は、子供が歓声をあげるものです。

毎日、子供たちに何か喜びの機会を与えたいと、日本中の教師が日々がんばっています。

それを感じるステキな時間でした。 

授業の最後に、上川町のヌクモの話題が出ると、

何人かの子供たちが行ったことがあるとのことでした。

 

本校では社会見学などで行ったことがありませんが、

「面白そう!」と話題にはなっています。

 

親や学校の先生に連れていってもらうよりも、

今できることとして、

「どうやったらいけるか?」

を考えさせることが大切だと思います。

 

なぜなら、

自分でバスに乗って遠くに行くことは

予定を立てて実行する「計画・行動力」、

危険を察知して身の安全を守る「認知・注意力」など、

「プログラミング思考」そのものです。

 

諺にある「可愛い子供には旅をさせよ」は、

”ペップロ思考”

そのものだと思いました。

 

イノベーションは、日常の中で、

何かもどかしく感じることをなんとかしたい「必然性」から生まれます。

 

今回の授業は、

擬似的に落ち込んでいる人を励ます「必然性」を作り出したわけです。

 

世の中には、毎日、くよくよしたり、がっかりしたり、落ち込んだりする

ストレスを抱えている人は山ほどいます。

 

子供は、難しい事象の理解はできなくても、鋭い感性で大人の本質を見抜いています。

 

デガティブな言動、行動をする大人をみて、それを子供が真似しているとしたら、とても残念なことです。

 

 

今日の授業で子供が考えた「とらえ方変換」です。

 

あきっぽい→それはよく言うと…→先をみて、いろんな考えができる

 

口うるさい→それはよく言うと…→人のことを考えていて優しい

 

次世を変えるのは、子供たちです。

 

だからこそ、子供の学びの姿をみて、

大人は何ができるかを考えて行動することが大切だと、

そういう応援団となる大人が増えてくれることを切に望みます。