2023年6月の記事一覧

一小ホーム音読チャレンジ

たてわり班で練習してきた音読を班ごとに披露しました。

『話す聞くスキル3』にある教材文を使いました。

A班「七色とうがらし(口上)」

(京都は東山・三年坂を下ってまいりますと、かどに七味屋さんがございます…)

 

B班「花いちもんめ」

(勝ってうれしい花いちもんめ 負けてくやしい花いちもんめ…)

 

C班「自己紹介」

(私の名前は田中たつやです。去年は2年1組でした。…)

 

全学年が一斉に読むことを考えて、簡単すぎず、難しすぎず、程よいモノを選んだようです。

どの班も、基本の「追い読み」で披露しました。

声を揃えて、発表することができました。

 

3班の発表の後は、全校音読にチャレンジしました。

教材文は、『話す聞くスキル2』にある

「はるのさんぽ」(まど・みちお)です。

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どこも かしこも いちめんの なのはな レンゲソウ

ほら あそこを のそり のそりと ウシが あるいているでしょう…

のそり のそり のそりと

はるの さんぽに

でかける ところですよ…

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初めに先生がリーダーとなって「追い読み」をしました。

読み方を変えるとリズムも変わり、手振りをつけたり、場面に合わせて読みを工夫する様子も見られました。

 

2回目は、「みんな読み」をしました。

表現を工夫するよりも全員で声を揃えることに意識がいくようでした。

 

教材には、さまざまな読み方のヒントが書かれています。

チャレンジには「アリゾウ読みをしよう」とあり、

(これは一体、どのように読むのだろう?)、

と大人でも考えさせる「問い」があります。

 

おそらく、

「これはこんな感じかな」と読みを工夫しようと挑戦する子が出てくると思います。

 

こうした活動を通して、自分で「やりたい」気持ちが高まり、

他者と意見を交流する中で、

「協働的な学び」が生まれてくることを願っています。

 

 

音で遊んでふしづくり~世界を旅する打楽器奏者まーちゃんライブに学ぶ~

6.13文化芸術による子供育成推進事業(芸術家の派遣事業)①を行いました。

全3回の出前授業では、太鼓をつかった創作活動を継続して行うことを意図しています。

講師は世界を旅する打楽器奏者木村 正人さん(愛称 まーちゃん)

 

 

今回の授業で子供たちが得たものは、

【思考アップデート!】です。

 

全校児童26人は、はじめて、同時に19台の和太鼓を叩きました。

「たてわりホーム」の活動は、ここにつながるように仕込みをしてきました。

 

年齢差関係なく、同じリズムを叩く場を創ったのは、心を一つにするためです。

一小太鼓は学年ごとに練習し発表する。次の学年に教えるときに交流するというのがこれまでの流れでした。

しかし、30周年のビデオをみたときに、驚きました。

学年の枠をはずして、すべての太鼓を使って子供たちが一同に叩いている姿。

それは、今、失われていました。

 

それまで3つの大太鼓、スネアみたいな音のする小さい太鼓は眠っていました。

 

先週、金曜夜、一小太鼓の地域サポーター「からだげんき太鼓サークル」に参加した大人4人で大太鼓をギャラリーから降ろしました。

 

大太鼓が使われなかった理由は、

人数が減ったこともあったのでしょうが、

おそらく、台がなかったからです。

だからノコで古い台を切って作りました。

 

前日に職員がV字に19台の太鼓をセッティングをしました。

 

講師の先生をお迎えする前、準備体操で簡単なリズム打ちをしました。

初めてでも、全員が息のあった音を奏でました。

休み時間も自ら太鼓で遊んでいる子供らの即応力はすごかったです。

 

そして、木村さんを迎えました。

日本にはない中南米のリズム打ちを体感。

ジェンベ、コンガ、シェケレ

そして、木をくり抜いた自作の太鼓、

ドラムス、

流れるようなデモ演奏に拍手が湧きました。

「やりたい!」と手を挙げた代表の子が楽器体験しました。

 

そして、全員で中南米のリズム打ちで”世界へ旅”に挑戦しました。

初めて触れるリズムは難しかったのですが、

2時間長丁場、子供らは果敢に練習、

休憩中にはレパートリー3曲も演奏しました。

今年、初披露だったためか、かなり気合の入った演奏でした。

「ここまで叩けるとは、素晴らしいですね」

マーちゃんにお褒めの言葉をいただきました。

 

また、午後、上教研音楽班研修も行われ、

まーちゃんと地元の太鼓チーム羽衣太鼓と共に、近隣の音楽の先生方も太鼓で創作活動に挑戦しました。

音楽の先生でも和太鼓は初めてという方が多数いらっしゃいましたが、

わずか15分で1曲の創作ができたときにはバチの拍手と歓声がおきました。

 

 

3つのグループに分かれて、

主体的、対話的、協働的な学び、アクティブラーニング授業モデルを

和太鼓演奏で体感しました。

「3つのパートをつなぎます。」

(わーっ!)

反応は、ほぼ、子供相手の授業と同じでした。

どう繋いだらかっこいいかを意見交換後、

あわせてみました。

3つ目のグループのラストの節を全員で叩くことにして練習。

音感がいいから直ぐに音が揃います。

そして、創作した3つのメロディがつながり、最後の掛け声が決まった瞬間、

バチの拍手とともに、みんな笑顔でした。

この空気感は、ライブで一緒に体感して伝わるものです。

 

音楽は眉間にシワをよせて苦しそうに練習するものではなく、

気軽に楽しむところから始めることが何よりだと実感しました。

 

休み時間、子供たちが楽器のまわりに群がって興味津々で触っている様子は、

「やりたい!」気持ちの表れです。

 

そして、放課後も、まーちゃんのところに集まって、ドラムセットに座って叩いている様子がステキでした。

 

一小の子供たちが太鼓を通して得るものは、

 

心で打つ。

人の心を打つ。

感動を創り出す。

 

他にもたくさんの学びが生まれるでしょう。

 

午前も午後も、ラストの演奏では、木村さんの華麗な演奏でRavvastが活躍しました。

2月のRavvast「音楽の森」出前授業の文化は、今も子供たちの心の中に流れています。

 

レッツ朝活!リトミック!

6月8日、「たてわりホーム」の朝活は、初めてリトミックにチャレンジしました。

講師の先生が、

「リトミック、やったことある人?」

と聞くと、なんと!一人も手が挙がりませんでした。

幼稚園・保育所では経験していると思うのですが、名前を知らなかっただけだと推察します。

<講師 おとらぼ 戸田 佳代子さん>~普段は幼児、親子、高齢者など幅広くリトミックを指導されています。

 ※おとらぼのリンクからは高齢者の施設での多世代が集う演奏交流が紹介されています。(旭川ケーブルテレビ ポテトで放映された内容です。)

ピアノがなると、リズム打ちが始まりました。

音が止まると手拍子を止めるルールです。

うまく止められずに、ニコッとする様子をみると、

(あっ、しまった)という心の声が聞こえるようです。

たてわり班に分かれて、2人ペアをつくります。

両手をあわせてポンポンと手をあわせますが、痛くないように優しく手をあわせます。

ギャロップであちこちへ移動します。

ぶつからないように、周囲を気遣う姿がみられました。

音が止まると、その場に止まる。

途中で、音に合わせて「座る」、「ジャンプ」も入ります。

子供の動きをみながら、伴奏でリズム、テンポを変えて、調整力を鍛えます。

動きながら、前のペアをみつけて、ひざポンをおさらいします。

初めは戸惑いつつも、音に合わせていろんな動きをする中で、

次第にみんなの輪の中に入り、コミュニケーションを楽しむ姿が見られました。

講師の先生とハイタッチでさようなら!

「また、リトミックやりたいなあ。」

楽しい朝の始まり、たてわりホーム活動でした。

 

その後、1・2年生の音楽の授業でも、様々な音遊びを楽しみました。

お昼時、1年生が、

「今日は楽しかったなあ」と呟いていました。

 

先生たちも一緒に動いて、リトミックの技を学ぶことができました。

 

講師の戸田佳代子さんから、応援メッセージをいただきました。

リトミックは、遊びながら集中力やコミュニケーション能力を向上するとともに、意図的に自律心や状況判断力といった力も養うことができる、便利なツールでもあります。
行動や声量のコントロールなどが難しいお子さんにも、楽しみの経験を通してコントロールを身につけることができてきますので、日々の遊びの中にもご活用いただければ幸いです!

早朝から有意義な時間をつくるために、ご指導・ご協力いただき、ありがとうございました。