学校からのお知らせ
RUN RUN走り方教室
持久走記録会に向けて、生涯学習課から2名の講師を迎えて体育の出前授業を行いました。
昨年は運動会の全校リレーと2回の教室を行いましたが、
今年は持久走に特化した内容を、主体的な態度を育成する観点から、日常のトレーニングに活かすという新たな視点を踏まえて指導いただきました。
初めに、講師の中川さんが問いを出しました。
「長く走るにはどうしたらいいかな?」
(歩幅を広くする)
それだと、太もももの筋肉をたくさん使うのでつかれてしまう。
そこで、小さな歩幅で、1、2、1、2と走る。では、練習してみよう。
フープの中で、1、2と2歩ずつステップを踏みます。
コーンを目安にスキップ、そのまま太ももをあげてリズミカルに進みます。
<励ましの言葉かけ>
講師のアレックスさんは、子供がチャレンジするたびに、
「ナイス!」「すごい!」と声をかけてペップな言葉かけをする、
戻ってくる時にはハイタッチするなど、
練習の過程や前向きな態度を認め、励ます、関わりをされていました。
最後に練習したことを活かして、3周走りました。
<授業のまとめ>
振り返りでは、学んだことを今後に活かそうと考える子供の姿が見えました。
<授業後の子供の振り返り>
学校便り7月特別号(地学協働便り)PDF版を発行しました!
まーちゃん太鼓教室「ふしづくり」を楽しむ(芸術家派遣事業②)
朝早から、まーちゃん(木村正人さん)が来校、太鼓やドラムの搬入をしているところに、「おはようございます!」と1・2年生が元気に挨拶をしてくれました。
その後、自分たちが使う太鼓を並べるお手伝いをしていました。
2回目の授業テーマは、「ふしづくり」です。
東川第一小学校は”創作太鼓”に取り組んできた40年の歴史があります。
これまで、地域の太鼓チームの方々に指導を受けて節目ごとに創作した曲を、子供たちが先輩が後輩に教え伝え、現在は3曲を継承しています。
今年は、子供たちが運動会でつくったテーマ、
「応援」できる!
「協力」できる!
「挑戦」できる!
をもとに、心を一つにしようとたてわり班で創作への取り組みが始まりました。
冒頭は、まーちゃんの模範演奏を聴き、基本となる節を教えていただきました。
基本リズムを何度も何度も叩いて、体が自然と動くまで頑張って練習しました。
休み時間、まーちゃんの周囲に集まる子、個人練習をする子、
たくさんの音が交錯する賑やかな体育館には、
普段から太鼓を遊びの一部として親しんでいる子供の姿がみられました。
木村さんを招致したコーディネーターにも授業参観いただきましたが、
「休み時間のカオス状態がいいですね…」
と後で話題になりました。
2時間続きの後半戦、3つのチームごとに、
「ふしづくり」に集中して取り組みました。
ホワイトボードに節の順番を書く子、
それをサポートする子、
メンバーにやり方を伝えて引っ張る子、
アクセントを入れるところを一緒に叩く子、
など、子供たちが協力する姿が素敵でした。
自分たちでやりたいことをみつけ、
工夫して創りあげていく協働的な学びが展開されていきます。
試行錯誤して9つの基本の節の順番を変えてアレンジし、
できたところまでで中間発表をしました。
木村さんは、がんばっている子供たちの取り組みを認め励まします。
そして、さらによくするためのヒントとして、
「同じリズムを4回、8回、とみんなで同じリズムを叩くのもあるけど、
一人ずつ、つないでいくこともできる、
また、いろんなリズムを次々と組み合わせていくこともできる」
と実演を交えてアドバイスしてくださいました。
その後の練習では、5・6年生がリーダーシップを発揮して、
木村さんの助言を取り入れて、
”節のリレー”に挑戦するチーム、
順番を変えるチーム、
アクセントを工夫するチーム、
いろんなリズムの打ち方を工夫しました。
そして、3チームの節をつなげて演奏してみました。
2分に満たない短い演奏ですが、
子供たちは、新たな「ふしづくり」を体験しました。
演奏後、
「今日は新しい曲をつくることが楽しかったです。」
と低学年の子が実感を発表しました。
そして、リーダーシップを発揮した6年生は、
「新しい節をおぼえて、みんなに伝えて、初めてで大変だった」
という語りの中に充実感が伝わってきました。
ラスト演奏前のトークで、
「まーちゃんは、途中から感動してウルウルしていました。上級生が下級生をちゃんと教えていてね・・・」
と伝え、
力をつけた子供たちの頑張る姿をたたえ、
RAVVASTで幻想的な曲を演奏してくださいました。
子供も大人も癒やされました。
<木村さんに協力いただいた経緯>
木村さんとの出会いは、令和4年の秋、地域交流センター「ゆめりん」にて行われたJAZZコンサートでした。東川町文化ギャラリーの方にイベントにご招待いただき、ふらっと訪れたコンサート。
そこでドラムとパーカッションを担当されていたのが木村さんでした。木村さんのつながりで、ニューヨークで活動をされているピアニストなど、各地で活躍されているプロミュージシャンの生演奏を聴く貴重な機会が生まれたことを知りました。
ゆめりんホールの開放的な空間で聴いた音楽の調べは、心と体を活性化するエネルギーに満ちていました。
その後、”あの心に響く躍動感・リズム感を子供たちに体験してもらいたい”というモチベーションが湧いてきました。
最後に、担当の先生から、
「次にまーちゃんに会うときには、ここまでできたよと言えるようになったらいいね」
と子供たちを勇気づける、モチベーショナルトークを届けました。
次回は、10月の学芸会前に、来校いただく予定です。
ペップ✖プログラミング新聞掲載に学ぶ~思考の視覚化&言語化~
6月27日(火)北海道通信に記事が掲載されました。
子供たちが書いた「マンガ思考」をあらためて読み、
授業を振り返る中で、
今、未来の「可能性」を広げる授業づくりがもとめられていることを実感します。
入り口ツールはいろいろです。
ペップトーク(言葉かけ)→ 表現・思考・行動
プログラミング → 試行・思考・製作
マンガ → 発想・思考・表現
他にも多々ありますが、それらを関連付けすることが、
リベラルアーツ的な学び、「教科横断的な学び」を実現することになるでしょう。
ペップロ出前授業新聞ダウンロード
レッツ!スタート!☆ペップログラミング!
6月15日、日本初!の「ペップ」 ✕ 「プログラミング」 の出前授業を行いました。
2つのかけ算で、どんな授業ができるかワクワクして心待ちにしていました。
授業のクライマックスは、
落ち込んでいる「たけっちょくんロボ」を応援する言葉を考えて、
その言葉をプログラムする場面です。
子供たちの「前向きな思考」のスイッチが入りました。
最後にロボが顔を上げて元気になると、歓声があがりました!
傍目でみれば、
ロボットを動かして遊んでいるだけなのですが、
そこには、人を励ます”応援文化”が育つ、精巧な仕掛けがありました。
デジタルだからこそできる良さを生かして、
人が本来持っている優しい心、
人のためにできることを考え、行動に移す、
豊かな感性が育つ「ペップログラミング」に子供たちは釘付けになりました。
略して、「ペップロ」。
講師の松井先生は、上川町のアカデミックプロデューサーをされていて、
プログラミングに精通しているだけではなく、
ペップトークも深く学んでいる方でした。
子供たちに授業をする方は、皆さん、
誰かを励ましたい、勇気づけたい、人の役に立ちたいと思う方々です。
自ら進んで学ばれた前向きな行動は、
子供が夢中になる授業を構成する力になります。
クライマックスの前、講師の先生が突然いなくなりました。
それは、子供が真剣に取り組むための演出です。
子供たちはロボをどうやって励ますかを相談して、
「前向きな言葉」を選び、その言葉をVIVIWAREに入れました。
そして、ついに、子供たちの願いはプログラミングを通して、
ロボのアクションに伝わり、感動のクライマックスへ。
良い授業は、子供が歓声をあげるものです。
毎日、子供たちに何か喜びの機会を与えたいと、日本中の教師が日々がんばっています。
それを感じるステキな時間でした。
授業の最後に、上川町のヌクモの話題が出ると、
何人かの子供たちが行ったことがあるとのことでした。
本校では社会見学などで行ったことがありませんが、
「面白そう!」と話題にはなっています。
親や学校の先生に連れていってもらうよりも、
今できることとして、
「どうやったらいけるか?」
を考えさせることが大切だと思います。
なぜなら、
自分でバスに乗って遠くに行くことは
予定を立てて実行する「計画・行動力」、
危険を察知して身の安全を守る「認知・注意力」など、
「プログラミング思考」そのものです。
諺にある「可愛い子供には旅をさせよ」は、
”ペップロ思考”
そのものだと思いました。
イノベーションは、日常の中で、
何かもどかしく感じることをなんとかしたい「必然性」から生まれます。
今回の授業は、
擬似的に落ち込んでいる人を励ます「必然性」を作り出したわけです。
世の中には、毎日、くよくよしたり、がっかりしたり、落ち込んだりする
ストレスを抱えている人は山ほどいます。
子供は、難しい事象の理解はできなくても、鋭い感性で大人の本質を見抜いています。
デガティブな言動、行動をする大人をみて、それを子供が真似しているとしたら、とても残念なことです。
今日の授業で子供が考えた「とらえ方変換」です。
あきっぽい→それはよく言うと…→先をみて、いろんな考えができる
口うるさい→それはよく言うと…→人のことを考えていて優しい
次世を変えるのは、子供たちです。
だからこそ、子供の学びの姿をみて、
大人は何ができるかを考えて行動することが大切だと、
そういう応援団となる大人が増えてくれることを切に望みます。