2023年1月の記事一覧

【“心をつなぐ”一小巻き大会】

1月29日、東川第一小学校にて、一小巻き大会が行われました。第一小学校PTAが主催。小学生の兄弟,幼児から大人まで約80名が参加しました。冒頭、過去のイベントの様子を、保護者カメラマンが撮影した写真スライドで振り返りました。

その後、会場設営班,お米を炊く班,具材の調理班に分かれて準備を始めました。

 

のり巻きは、長机4本をつないで最大約8mの長さでセッテョング。簾(すだれ)の代わりにロール紙をひいて、その上で一枚一枚のりをつないで、下地をつくります。

 

お米をといでザルで水をきり、大きな釜でご飯を炊き、調味料を入れて酢飯をつくります。大人の助けをかりながらも、3・4年生が段取りよく準備を進め、洗い物も進んでやっていました。

 

巻物に入れる食材は、きゅうり、かんぴょう、しいたけ、かにかま、卵焼き。多くの具材を、卒業生や大人からアドバイスをもらって、5・6年生が連携プレーで準備していました。

 

これらの具材の準備には、食育の観点から「地産地消」の取組が代々受け継がれてきました。かんぴょうは5・6年生が学校園で育てたものを、秋に収穫して干しておきました。椎茸は地元の農家さんにいただき、校内で菌床栽培したものです。お米は3・4年生が稲作体験で育てた東川米を農家さんから提供いただきました。

 

一通り、具材準備が終わった頃、突如、謎の「ゆるきゃら」があらわれました。名前は「マッキ-」というらしいのですが、卒業生が自由研究で一小にまつわるものとして考案したそうです。こうした盛り上げる雰囲気が生まれるほど、子どもたちに愛されていた一小巻き大会。

場内アナウンスの合図で、酢飯と具材が体育館へ運び込まれ、いよいよ一小巻きの始まりです。待ってましたとばかりに、子どもも大人もニコニコして、会場に向かいます。

 

体育館には3列のテーブルに、6mが2本、8mが1本の長い海苔の下地ができていました。あわせて20mの太巻きが完成する想定です。子どもたちが配置につき、サポートする大人が間に入ります。会場には、ちょっとした緊張感とワクワクが漲ってきました。

教養部長さんがスライドを使って巻き方の手順を説明。海苔からはみ出ないように酢飯を敷き、きゅうり、たまご、しいたけ、かんぴょうを手際よく並べていきます。

「ここちょっと厚いんじゃない、はみ出ちゃうよ」、「ご飯が足りないよ」、

などと声をかけあって具材を調整するなど、助け合う様子も見られました。

そして、いよいよクライマックスは、「一小巻き」です。すべての場所を同時に巻かないと、うまくいきません。そこで、合図で一斉に、下地のロール紙を持ち上げて巻きます。最初は経験豊富な高学年からチャレンジ。

「3・2・1、一小巻き~!」

クルクルっとロール紙が巻かれて、あっという間に長い筒ができました。そして、紙をはがしてみると…、具材はすべて海苔の中に隠れています!

最後に、仕上げ巻きをして完成!

「できた~!」と歓声がおきます。

そこから、「一小巻き」をみんなの手で持ち上げます。再び、わーっと拍手がわき起こりました。

 

その後、中学年では、少し具材がはみ出るハプニングに「あまり気にしないように…」との声かけに笑いがおきました。

 

「できるかな」と、少し心配そうだった低学年も見事に完成!写真撮影では「どうだ!」とばかりに自慢たっぷりの表情を浮かべる子もいて、微笑ましい一時が生まれました。

 

完成した一小巻きは包丁で仲良く等分され持ち帰り用のり巻きに変身。

 

閉会式後、役場の方のインタビューでは、4年生が

「ご飯を洗うときに何回も繰り返さないといけなくて手が冷たくて大変」

「みんなで巻くときが楽しかった」

「欲張りすぎてバクハツした、具材が多すぎで…」

「食べるのが楽しみ」

「来年もやりたい」

と振り返り、笑顔で答えていました。

 

こうした活動を通してコミュニケーション力や協調性が養われることを肌で感じる貴重な機会となりました。

(取材:一笑麻樹)

 

<荒谷校長からメッセージ>

今、東川第一小学校では、自己肯定感を育む前向きな言葉かけ“ペップトーク”を授業や日常活動に取り入れ、お互いの良さを認め励ます関わりを大切にしています。日々の活動を振り返り、よかったことを見つける習慣づくりが、未来を拓く力につながると考えているからです。子どもたちには、今回のようなイベントは保護者や卒業生、地域の人の温かい気持ちから生まれた素敵なこと、当たり前ではなく“有り難い”こととして受けとめてほしいです。こうした経験を生かして、自分にできることを見つけて新しいものを創り出す“冒険心”をもって前向きに歩んでほしいです。できるかどうか、ではなく、できると信じて、チャレンジしましょう!

地域連携出前授業のつくりかた(認知症サポーター養成講座・介護劇体験)

本校では、主体的な学び、対話的な学び、協働的な学びの実現にむけて、カリキュラム・マネジメントを進めています。

出前授業を実施するポイントは、学びを生み出す教員が、専門職として外部講師を招いて、直接または間接的な体験学習を導入することで、思考・判断する場面を設けて、深い理解を促すところにあります。

もう一つのねらいは、こうした出前授業を通して、地域と連携・協働で教育活動を充実させるところにあります。

CSR(企業の社会貢献)による出前授業が行われていますが、それらは企業に望まれる人材育成や企業理念の実現というねらいがあります。

その点が教育活動のねらいと合致するなら、協働で授業・教育活動の充実をめざすことは、社会・経済の発展に寄与することになります。

何より、鋭敏な感覚をもつ子供が、社会の変化にダイレクトに触れることは、キャリア形成やwell-beingの観点から、意義深い学びにつながります。

ただし、学校の授業を行うのは専門職である教員でり、外部人材活用を含めて教育課程を改善していくには、準備する時間が必要です。

その点を考慮していただける方々とパートナーシップを築き、今回のような出前授業の企画が生まれていきます。

授業にむけて入念な打合せを行い、写真のような場面が実現しました。以下、授業ダイジェストと担当者の振り返りを綴ります。

[体験活動後の介護劇](ロールプレイのモデル)

  高学年は認知症サポーター養成講座を行いました。

高齢者疑似体験を含めて認知症予防の基本的対応について、事例をもとにして自分ごととしてとらえていました。

保健福祉課と社会福祉協議会 5 名のサポーターによる「介護劇」は圧巻でした。お財布を無くしたと思い込んだお年寄りに寄り添う言葉かけをする場面で、2 人の子役が良い例と悪い例を演じます。

2 時間の学習を振り返り、行動化して思考の深まりを促す展開、クライマックスで担任と子供による劇へと発展します。笑いの中で介護のポイントを踏まえた「人に優しい」対応を実践する姿が見られました。

(令和4年1月学校便りより)

[高齢者疑似体験]

認サポは2時間はかかるものだと認識していました。

ジュニア版にアレンジされていることに加え、

理論60分、疑似体験20分、介護劇の間接体験10分、正味90分、
豊富なワーク・事例、子ども用にアレンジした問いも交えて、
2時間の授業の中に入れ込み、実り多き学びの機会をいただけたことに、心から感謝しております。

子どもたちも学習にしっかり臨んでくれた様子が伺えました。

振り返りの介護劇に、本日の学びの要素が凝縮されていたと思います。

機会をみて、職員やPTA、CS委員など、地域の方々にも今回の授業について共有します。

6年生は中学に進み、サロンなどの活動にも目が向くことと思います。

「人にやさしいコミュニティづくり」にむけて、
学校で出来ること、地域と連携して出来ること、共に考えていけたら嬉しいです。

課長様、社会福祉協議会会長様をはじめ、関係各位にも感謝申し上げます。(打合せ担当)

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子ども達に感想を聞いたところ,「楽しかった」「よくわかった」と言っていました。

 体験することで,よりお年寄りの大変さに気付いたように思います。人の心に寄り添える子ども達を育てていけたらいいなと,改めて感じました。準備等大変だったと思いますが,素晴らしい授業でした。(授業担当)

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(保健福祉課 担当者様より)

本日は朝早くからありがとうございました!

チームの総力により、私たちも大きな第一歩を踏み出すことができたと感じています。コロナ禍で低迷していた様々なことを掘り起こし、新たな土台作りが必要な時だと思っていますので、認知症に限らず今後も様々なことをみなさんと一緒に学び、共生のまちづくりの一助となることができれば幸いです。

久しぶりにあんなに長時間、人前で話しました!改めて教員の皆様のご苦労を思い知ることができました…ありがとうございます!!

子どもたちが最後に玄関まで来て見送ってくれたこと、外へ出てからも「さようならー!!」と窓から手を振ってくれたこと、すごく嬉しかったです!!

今後とも、『誰もが活躍する居場所と役割のあるコミュニティづくり』のためご指導、ご鞭撻いただけると幸いです。


私たちも貴重な時間を過ごさせていただきました!ありがとうございました!

※介護劇の地域デビュー実現を目指します!!

キャンモア!スキーに挑戦

キトウシ山にある通称「キャンモア」でスキー授業を行いました。

この名前、いつから呼ばれているか歴史を紐解いてみました。

[キャンモアとの姉妹都市交流]

カナダのアルバータ州にあるキャンモア町との交流のはじまりは、1986年に遡ります。国際的に開かれた町づくりを目指してカナダを訪問した当時の東川町長に、 アルバータ州政府から東川町に似た気候風土・観光資源を有するキャンモア町を紹介されたことが契機となりました。友好親善使節団の派遣等の交流が行われたのち、 姉妹提携について合意に至り、1989年7月12日、キャンモア町にて姉妹提携の調印式が行われました。

https://higashikawa-town.jp/portal/machi/panel/9

この流れから、

1991年、交流を記念し、東川町のキトウシ国際スキー場を「キャンモアスキービレッジ」 に改称しリニューアルオープン

したと記録に残っています。

 

さて、児童はスキー場でリフトに乗ることを楽しみにしているようでした。

 

その願いは叶いました。

 

ハの字ストップの練習をしていた1年生がリフトの上から、

「ヤッホー!」と手を振ってニコニコしている姿を見てホッとしました。

初めてリフトに乗る子もいました。

経験値、体力差などを考慮して異年齢で班分け、個別対応をしながら、楽しくスキーに挑戦する場づくりをしました。

スイスイ滑る子、

ゆっくりペースの子も

それぞれが自分の限界を探る、

まさに

Can more

のスキー体験をしていました。

この影には、

スキーシーズン券は町から支給、バスやスキーの運搬など教育委員会のバックアップ、

そして、スキーボランティア3名の手厚いサポートにより、

円滑な授業が運営できることに感謝しております。

 

 

 

 

 

スキー授業の始まり

築山にてスキー授業が始まりました。

今週の気温は軒並みマイナス2桁、本日も-10度くらいです。

手袋をはいていても、10分もしないうちに手が冷たくなります。

けれど、雪国の子どもたちは、上下スキーウェア、完全防寒しつつ、雪の中でも元気に体を動かして遊んでいます。

寒いけれど、天気は穏やか。

スキーで道をつけ、即席でつくった築山コースを滑る練習をしました。

はじめての一年生は足下がおぼつかない様子でしたが、

なんとか歩いて、坂を階段上りにも挑戦。

すぐに平らになるゲレンデなので、安心して坂から滑っていました。

スキー場に行くと、まず止まることを教える姿がよくみられるのですが、

スキーは止めることよりも、滑ることを体験することのほうが上達するのです。

上からまっすぐ滑ることを繰り返すだけで、バランスがとれるようになります。

雪質にもよりますが、スピードがある程度あったほうが、操作もブレーキもかけやすいのです。

来週はキャンモアスキー場へ出かけます。

リフトにのって、山の上から滑る。半日でかなり上達するでしょう。

子どもたちは、「楽しみだなあ」と口々に話していました。

雪国の子供の遊び

正月15日、子供会の企画で雪遊び。

子供たちは、学校の築山をタイヤチューブやソリで滑る、雪合戦、低木に積もった雪山に登るなど、冬ならでは雪遊びに熱中。

小学生、幼児から中学生以上のジュニア、見守りの親御さん、皆さん笑顔でアットホームで久しぶりの賑わいを楽しんでいらっしゃいました。

来週18日から、学校の授業も再開します。

元気な子供達と挨拶を交わす毎日の始まりを楽しみにしています。