2022年5月の記事一覧
運動会にむけて「自動前心」
6/1、総練習の予定でしたが、明日と明後日は雨予報のため、本日の全体練習の時間を拡大して対応することになりました。
開会式、応援合戦、徒競走のあと、「一小太鼓」3曲を演奏しました。
学年が上がるにつれ、リズムがぴったり迫力が出てきます。
経験を積む中で、互いの成長を認め励まし合う雰囲気が伝わってきます。
全校玉入れは、グループに分かれてチャレンジしました。
今年の運動会テーマは、
「あきらめずに 走りきれ!レッツーゴ ー小っ子」
開閉会式の運営や、整列・入退場も含めて、
児童会の担当の子が声をかけて、
自分たちで運動会をつくろうという意欲が伝わってきました。
放課後は、予想通り、雨となりました。
今週末の天気は曇り予報となっています。
練習の成果を発揮できるよう準備をすすめてまいります。
*学校便り5月号を発行しました。
「学校だより」のページからご覧下さい。
子どもの「問い」から特別授業へ
「走り方ってあるんですか?」
この一言から、外部講師を招いた授業が生まれました。
教室では子どもの興味・関心を高める様々な工夫をしています。
フィードバックとして「リレー練習の動画をみてみない?」と問いかけた先生、
それに反応した一人の子。
走り方のフォームについての素朴な疑問には、
本番で「勝ちたい」という目標と、速く走ることへの憧れがこめられていると感じました。
「きっと、あるよ。きいてみようか?」
過去に指導をうけた経緯がわかり、子どもの願いを伝えました。
即座に担当の先生が依頼に動き、スポーツボランティアが来校することになりました。
翌週、全校リレー練習に外部講師として来校された2人は、クロスカントリー少年団の指導など、町内でスポーツ振興に尽力されています。
これまでも、マラソン大会や体力テストなどのサポートをしていただいたので、子どもたちは歓迎ムードの中
授業が始まりました。
はじめは、ミニハードルを使って、飛び越える動作。次に、ジャンプ。腕を上方にあげて、ジャンプ。
各動作を見本を示して2回ずつ繰り返し、運動時間を確保しつつリズム感のある流れで、子どもたちはやる気満々で挑戦しました。
特に、腕ふりには時間をかけて、肘をまげること、後ろにひくことを繰り返し、その要素を生かして、
前方に飛ぶように走る完成形にもっていきました。
準備体操も含めて30分程度、その後、2チームに分かれてリレー練習。
チームには、大人も入り、講師の2人は1走となりました。
号砲とともに、ロケットスタートと歩幅の広いダイナミックな走りをみて、子どもたちから「はやーい!」と歓声があがります。
低学年にバトンは渡り、元気にコースを周回していきます。
続く中学年も腕を振ってリズミカルな走りをしていきます。
そして、高学年、バトンパスもスムーズで本番さながらの展開に、大人も本気を出して走りました。
アンカーの6年生がゴールするまで、手拍子、声援が鳴り響きました。
よくあることですが、子どもの中には練習では本番のように力を出さないようにする傾向があります。
しかし、今日の練習では、まったくそんな様子はありませんでした。
そして、一人一人が自分最高の走りをしようと、腕を振り、足を上げ、リズムを刻むようなステップで駆け抜けたリレーでした。
子どもたちがつないだバトンは「やる気」です。
「走り方ってあるんですか?」
という一人の子の声が、全員の本気につながった瞬間。
担当の先生の指名や子どものリクエストで急に走ることになって戸惑いながらも走った先生、
その姿を微笑ましくみてサポートした先生たちも、何か心に感じるものがあったようです。
今年の重点目標は「自動前心」。その姿がみえました。本番が楽しみです。
【全校リレーの学び】「走り方」を見直す
「リレー動画をみせてほしいです」
見終わると、何を聞いたわけではないのに、気づいたことを話し出します。
「だんだん前に近づいて、もう少しで抜けそうだったのに・・・」
自分が走っていた場面の再現でした。
「思い出したんだね。他には?」
「足がちょこちょこしている」
「手を後ろに引いていない」
耳を傾けていると、
「走り方ってあるんですか?」
と質問が出てきました。
「ああ、習ったことあるよ。」
この前、私の走るフォームをみていた様子を聞くと、
「足幅が広く伸びていた、手もふれていた」
とプラスの反応が返ってきました。
そして、昨年の外部の先生から走り方を習ったことを語り出します。
どうやら、美しい走り方のフォームのモデルを動画でみていたようで、自分の走る姿と照らし合わせたことで、やる気スイッチが入ったみたいです。
子供の気づきを促す環境を整え、「やりたい」心を大切にしていきたいと思いました。
【一小っ子の文化】「寸劇」で培われる力
【素敵発見!日記】
「月目標を全校集会で発表・呼びかける」
多くの学校で行われている活動の一つだと思います。
一小っ子は、「寸劇」で伝える伝統文化があります。
5月は、「協力する」ことについて、児童会三役が啓発しました。
場面設定は、「使った一輪車を片付ける」です。
1 チャイムがなり、一輪車をしていたAさんが、
「手伝って」とBさんに頼むと「いいよ」とプラスの反応をする。
2 同じ場面で、Bさんが「やだ」と返す。
2択なのかと思ったら、3番がありました。
3 Aさんが、通りがかった先生に「やって」と頼み、先生が仕方なく手伝う。
さて、正しいのはどれでしょう?
全員が1に挙手しました。
たったこれだけのことですが、児童会役員の中では、工夫があったようです。
2択なら、1はNG対応、2は正しい対応、とほぼ流れがきまっていました。
しかし、今回、1と2の順番が違ったことで、(おや?)と感じたのです。
「いつも、この順番だから変えたい」
同時に、3番を加えることを発案したというのです。
「とても達成感があったようです」との先生談。
その場面に先生役で登場したのは担当の先生でした。
寸劇の中ではNGなのに、リアルで登場することになった点がユニークです。
(頼まれて仕方なくなのか、やりたかったのかは不明…)
(いつもと違うぞ…)と違和感をもち、
「どうして、そうしたの?」
と問いかけることで、子供の満足度は変わってくると思います。
感じるアンテナをもっていて「よかった」と思う、素敵な発見でした。
【一小っ子集会】このまちの「ふつう」は「ふつう」ではないをみつけよう
連休明け、5/9(月)中休みに全校児童が体育館に集まってきました。
コロナ対応で密を避けようと集会ができない学校もある中で、
少人数である本校では、集まることについて「ふつう」に感じているのかもしれません。
児童会の代表の子の
「おはようございます!」
を合図に、子供たちが元気に挨拶をしてくれました。
挨拶の声からエネルギーが伝わってきます。
これも当たり前ではなく、「有り難い」ことと感じます。
連休中の過ごし方を問い、
初めて出会った人との話をしました。
「その人がつくった大きな石の塊が、学童保育が行われている施設の中にあります。」
「その施設の入口にも、種みたいなものがついた門があることを知っていますか?」
その存在に気づいている子供が、その形を手で伝えてくれました。
「その人がつくったのは彫刻といいます。」
それを知ったときに、とても嬉しかったことを伝えました。
「何か見つけたら、どうしてここにあるのかな?と考えてほしい。」
「身の回りにあるものの不思議をみつけよう。それが本当の勉強です。」
大人が「探究的な学び」の視点をもつと、
子供が何かを発見する機会を「待つ」、「見守る」関わりが生まれてきます。
ヒントは一冊の本です。
『東川スタイル』の帯びに書かれたキャッチコピー、
~このまちの”ふつう”は、ふつうではない~
「まち」を「人」に変えてみたら、きっと、他者理解が深まるでしょう。
多様な価値観を認める素養をつけることが、
「個別最適な学び」、「協働的な学び」につながると考えます。
5月は「探究するナビゲーター」になって教室を回り、子供の素敵を発見をお伝えしてまいります。